棺姫のチャイカ 用語

棺姫のチャイカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/20 15:48 UTC 版)

用語

乱破師(サバター)
戦場で活躍する特殊な兵士達のこと。暗殺や攪乱などの裏の汚れ仕事を主な任務とする。国家には属さず、傭兵のように各国に雇われる形で活躍する。乱破師は乱破師だけで独自の集団を作り、そこで生活している。また、アキュラ(戦魔)衆とスバル(六ッ星)衆の二つの流派が存在する(アキュラ衆は多芸化、スバル衆は一芸に特化している)。戦時であれば重宝されるが、いざ平穏な世の中になると不必要とされてしまう。
チャイカ
滅亡したガズ帝国の皇帝、アルトゥール・ガズの娘を名乗る少女達のこと。多くは偽物だが、「本物」なのではないかと疑われるチャイカも存在する。彼女達の特徴は、銀髪と紫の瞳を持つ、記憶の一部に欠落がある、何らかの技能に一つ特化している、興奮すると首に環状の傷跡が浮かび上がる、といった点が共通している。
実際にはチャイカという人間は存在せず、オリジナルのチャイカは既に過去のガズ帝国攻防戦時に八英雄のシュテファンの手で殺されている。今現在フェルビスト大陸にいるチャイカは、原型のチャイカの人格や記憶を元の人格の上から強制的に上書きされた疑似人格を持つ少女達に過ぎない。これはガズ皇帝が近い将来に復活するため仕組んでいた「転生処理機関」と言える秘術(システム)で、帝国の魔法機関で複製・転送された魔法術式を、多くの孤児達の脳内に埋め込まれた魔法術式が受信して発動する。こうして成長し、ある時期に覚醒したチャイカ達は自らを知る家族や友人を皆殺しにして過去の自分を抹消し、皇帝の遺体を集めるようになる。その最終目的は集めた全ての遺体を結合して喰い、体内で皇帝の構成情報を精錬・濾過・再構成して復活させることにある(チャイカ自身はその際に体を引き裂かれて死亡する)。白、紅、蒼、黒など多くのチャイカ達が存在するのはチャイカが滅ぶのを防ぐためであった。最近になるまで目覚める兆候が無かったヴィヴィのように目覚めたり目覚めない個体もいたが、ガズ皇帝当人の言によると最低でもその数は数百も存在する。なお、原作中には他に亜麻色、灰色、紫、緑といったチャイカが登場している。
またチャイカ(Чайка)とはロシア語の女性名詞でカモメを意味(苗字としても実在する)し名前の由来もそこから来ていると思われる。
戦後復興推進機関(クリーマン)
東方七ヶ国直下の多国籍組織。戦後の復興支援に関する各種支援を目的として結成された。クリーマンまたはクリーマン機関と呼ばれる。山賊や犯罪者などへの対応・任務遂行のためにジレット隊、カンパーニャ隊などの実行戦力を持つ。最高責任者は機関長のコンラート・シュタインメッツ。
魔法師(ウィザード)
刀剣を扱う騎士(キャバリア)や弓矢を扱う射手などと並び、機杖(ガンド)を使って魔法を扱う職業に就く者のことをこう呼ぶ。
機杖(ガンド)
魔法師が魔法を撃つ際に使う道具の総称。機杖の長大さと重さ、操作性の煩雑さから携帯・移動しながらの行使には向かないが、射程は長く、時間と準備を掛ければ個人でも城を落とすほどの威力のある魔法を放つことができる。魔法師の中でも強大な力を持っていたガズ帝国の皇帝アルトゥール・ガズの魔法は、山を削り川を干上がらせたと言われている。
機車(ヴィークル)
大型の機杖に分類される自動車。チャイカ一行が手に入れた車両名は「スヴェトラーナ」、ジレット隊の車両名は「エイプリル」。
航天要塞(エリアルフォート)
フェルビスト大陸全土に10基と存在しない超巨大兵器。空中を浮遊・飛行し、小国なら1基で滅ぼせるほどの最強の魔法兵器。形状は円筒状で、内部に数千もの兵士を乗せることが可能。ヴィーマック王国は「ソアラ」と「ストラトス」の2基を所有している。ガズ帝国攻略の際には、3ないし4基が投入されたという。
棄獣(フェイラ)
知能が高く、魔法を使うことができる獣の総称。「双頭犬(オルトロス)」、「奇眼鳥(コカトリス)」、「独角馬(ユニコーン)」、「猛禽獣(グリフォン)」、「大海魔(クラーケン)」、「装鎧竜(ドラグーン)」、「幻想樹(エント)」の全部で7種類が存在する(幻想樹は既に滅亡しており、それを抜いて6種類と表記されることもある)。このうち、装鎧竜と大海魔は人間と意思疎通ができる。装鎧竜は棄獣の中でも最強で、防御に優れる上に変身魔法を扱う。なお、装鎧竜と契約を結んだ人間を「竜騎士(ドラグーン・キャバリア)」と呼ぶ。いずれも「神」が想念を得るために創造した生物だが失敗作であり、ゆえに"棄獣"である。人間は8番目に作られた種族だが想念を多量に生む家畜として成功したため棄獣とはならなかった。
亜人兵
戦国時代末期に、ガズ帝国を含めた各国で研究・創造されていた獣耳や尻尾を持つ「亜人」のこと。妊婦の胎内にいる胎児に対して魔法による干渉を行って人工的に作り出され、高い能力を持ち普通の人間よりも優れた彼らは兵士として活用された。
八英雄
禁断皇帝「アルトゥール・ガズ」を倒し、世界を救ったとされる八人の英雄のこと。八人がそれぞれバラバラになった皇帝の八つの遺体を持ち帰ったとされる。世間では「英雄」と称えられているが、その後は信じていた者から裏切りに遭ったり、俗世間を離れて誰にも知られず亡くなっていたりと、悲惨な余生を送った者も多い。
遺体
八英雄が持ち帰ったとされる八分割されたガズ皇帝の遺体。チャイカと呼ばれる少女達は、この遺体を全て集めることを目的としている。遺体が全て八英雄の下にあるとは限らず、他人に売られてしまったものもある。実際には八分割ではなく、遺体はさらに細分化されているとも言われる。第9巻にて全ての遺体が揃った。
御遣い(アポストロ)
エンペリオン(アルトゥール・ガズ)復活の際、彼を滅ぼすためにギイが用意していた兵士達。彼らは一度死した人間(少なくともそれを認め受け入れた人間)で構成され、思考や信念を持たずただ道具のように動くことしかできない。アルベリック・ジレットを含め9人が存在し、それぞれがかなりの腕利きで、顔には漢数字(旧字)が描かれた仮面を付けている。
シャモニ遺跡群
フェルビスト大陸の各地に点在する謎の地下遺跡。いつ誰が作ったものかは不明で、遺跡の意匠や構造が共通しているのが特徴。主に人里離れた山中や孤島などにあり、調査は進んでいない。戦国時代の最中、ガズ帝国がこの遺跡の確保を優先する戦略をとっていた。正式名はシャモニ遺跡群だが、大抵は「例の遺跡」で通じる。正体は「神」が人間の想念を収集するために設置した装置である。
ラーケ語
滅亡したガズ帝国で使われていた公用語。

注釈

  1. ^ アニメでの表記はチャイカ・ハルトゲン(第8話)、チャイカ・ガズ(第9話以降)。

出典

  1. ^ a b 『このライトノベルがすごい!2016』宝島社、2015年12月5日第1刷発行、121頁。ISBN 978-4-8002-4766-7 
  2. ^ a b c d e f g h i j k 棺姫のチャイカ”. allcinema. 2023年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月16日閲覧。
  3. ^ a b “アニメ質問状:「棺姫のチャイカ」 アニメで太まゆがますます表情豊かに 原作と同時終了へ”. まんたんウェブ. (2014年5月24日). https://mantan-web.jp/article/20140523dog00m200029000c.html 2024年6月21日閲覧。 
  4. ^ 棺姫のチャイカ I”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  5. ^ 棺姫のチャイカ II”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  6. ^ 棺姫のチャイカ III”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  7. ^ 棺姫のチャイカ IV”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  8. ^ 棺姫のチャイカ V”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  9. ^ 棺姫のチャイカ VI”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  10. ^ 棺姫のチャイカ VII”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  11. ^ 棺姫のチャイカ VIII”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  12. ^ 棺姫のチャイカ IX”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  13. ^ 棺姫のチャイカ X”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  14. ^ 棺姫のチャイカ XI”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  15. ^ 棺姫のチャイカ XII”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  16. ^ 棺姫のチャイカ XII(限定版)”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  17. ^ なまにくATK画集 棺姫のチャイカ”. KADOKAWA. 2024年3月3日閲覧。
  18. ^ 棺姫のチャイカ 1”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  19. ^ 棺姫のチャイカ 2”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  20. ^ 棺姫のチャイカ 3”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  21. ^ 棺姫のチャイカ 4”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  22. ^ 棺姫のチャイカ 5”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  23. ^ 棺姫のチャイカっか”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  24. ^ 学園チャイカ!”. KADOKAWA. 2023年3月3日閲覧。
  25. ^ a b 「棺姫のチャイカ」アニメ化決定  榊一郎のライトノベルを原作、アニメ制作はボンズ”. アニメ!アニメ! (2013年10月12日). 2014年1月25日閲覧。
  26. ^ スクラップド・プリンセス「Blu-ray BOX」発売決定!!”. 2014年9月24日閲覧。
  27. ^ RESULTS OF THE 1ST TRENDING AWARDS”. Anime Trending公式サイト. 2024年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月14日閲覧。
  28. ^ 「棺音(ラジオ)のチャイカ」番組紹介”. HiBiKi Radio Station. 2014年5月1日閲覧。





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