劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/27 09:39 UTC 版)
本作品オリジナルの登場人物
下記の両名ともテレビスペシャルにも変身後の姿のみ登場し、他のライダーと共に真司や蓮と対峙している。
霧島 美穂 () / 仮面ライダーファム- 結婚詐欺師。18歳。
- 浅倉に姉を殺されており、遺体保存会社の地下貯蔵室の冷凍カプセルで眠る彼女の冷凍保存の維持にかかる莫大な費用を稼ぐべく、結婚詐欺を働いている[6]。姉の殺害事件の裁判を含めて浅倉の一連の弁護に関わり、浅倉を死刑にしなかった北岡にも恨みを抱き、敵とみなしている[6]。北岡は美穂に対して罪の意識を感じていたが、それを受け入れられずに北岡を拒絶している。
- 浅倉への復讐と姉を蘇生させるためにライダーバトルに参戦。王蛇を倒すだけではなく、どんな汚い手を使ってでも勝たなければならないと考えており、当初は真司の隙をついて、龍騎のカードデッキを奪おうともした。王蛇に追い詰められるが、戦いに乱入してきたリュウガの攻撃で弱体化した王蛇のカードデッキを破壊する形で止めを刺し、姉の仇を討つ。戦いの中でライダーバトルを止めようと奔走する真司に出会い、最初は引っかかりやすいと馬鹿にしていたが、次第に好意を抱き始める。真司にほのかな想いを寄せつつ、ライダーの戦いを止めようとも考え始めるが、リュウガとの戦闘で致命傷を負い、気丈に振舞って真司と別れた直後に路上に倒れ込み、姉と真司への思いを胸に秘めながら息絶える[7]。
- 鏡像(ミラーワールド)の城戸真司[注釈 3] / 仮面ライダーリュウガ
- ミラーワールドが生んだ鏡像の真司[9][注釈 4]。
- 真司と瓜二つの容姿だが、鏡像であるために衣服のロゴマークの文字などが左右反転している[9][6]。性格も真司とは正反対で、寡黙かつ狡猾で好戦的。変身後も龍騎の鏡像といえる存在で「ミラーワールドからのライダー」を自称する。
- 戦闘能力も極めて高く、リュウガ変身時には最強を誇るジェノサイダーを葬り、王蛇やファムを軽々と一蹴し、龍騎やナイトを圧倒するなど正に鬼神の如き強さを見せ付けた。ミラーワールドの住人であるために他のライダーとは逆にミラーワールドでは無制限に活動可能で、現実世界では長時間いられないことから、実体を手に入れるために龍騎=真司との合体融合を謀る。
- 王蛇とファムの戦いに突如乱入して王蛇を弱体化させ、ファムに彼を倒させる切っ掛けを作り、そのファムも後に自らの手で倒す。自らが戦いの元凶であったと気付き罪悪感に打ちひしがれた真司を優衣のためにと騙して彼と合体融合するが、ナイトと激闘を繰り広げている最中に強制分離され、龍騎との激闘の末にドラゴンライダーキックの撃ち合いで敗北し、ドラグブラッカーと共に爆発して消滅する。
- また真司との融合で鏡の中の幻ではない最強のライダーとして存在することに歓喜するなど、神崎士郎の思惑とは別に自身の願いと明確な自我を持つ。
注釈
- ^ a b ノンクレジット
- ^ 劇場版公開後のテレビシリーズでも、仮面ライダーオーディンの扱いや、浅野めぐみの登場など、劇場版との繋がりが曖昧な設定が新たに加えられている。
- ^ 書籍『仮面ライダー龍騎(ファンタスティックコレクション)』では、「城戸真司(影)」[8]、『仮面ライダー龍騎・ハイブリッドファイル』『仮面ライダー龍騎超全集 最終巻』では「鏡像の真司」[9][6]と記載している。
- ^ エンディングクレジットでは「仮面ライダー龍騎 / 仮面ライダーリュウガ / 城戸真司」となっている。
- ^ 講談社『テレビマガジン特別編集 仮面ライダー龍騎』では、幼少時代に城戸真司と一日遊んだ神崎優衣がその思い出を絵に描いたことから彼が誕生したと推測されており[4]、株式会社カンゼン『平成仮面ライダー変身伝』72頁でも、真司と優衣が遊んだことが何らかの要因になった可能性があると指摘されている。
- ^ a b 『ディケイド』第6話より。
- ^ 『ディケイド』第7話より。
- ^ 『ディケイド』第27話より。
- ^ 『ディケイド』第11話より。
- ^ 『ディケイド』第20・21話より。
- ^ 『ディケイド』第1話より。
- ^ ディレクターズカット版のみ。
- ^ a b クレジットでは役名未表記。
- ^ ディレクターズカット版では友情出演表記なし。
- ^ 字幕などでは裏真司表記。
出典
- ^ 2002年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ a b c d e f g h i j 「106号巻末特別付録 宇宙船 YEAR BOOK 2003」『宇宙船』Vol.106(2003年5月号)、朝日ソノラマ、2003年5月1日、151頁、雑誌コード:01843-05。
- ^ デジタルシネマカメラ VARICAM/映画史100年・沈黙の革命 パナソニック・イズム
- ^ a b c テレビマガジン特別編集 2004, p. 91
- ^ テレビマガジン特別編集 2004, p. 77, 「龍騎成立への道」.
- ^ a b c d HF 2003, p. 62.
- ^ a b 超全集 最終巻 2003, p. 69.
- ^ FC 2003, p. 94.
- ^ a b c 超全集 最終巻 2003, p. 70.
- ^ 超全集 最終巻 2003, p. 44.
- ^ a b c d e HF 2003, p. 68.
- ^ 超全集 最終巻 2003, p. 75.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y HF 2003, p. 72.
- ^ 超全集 最終巻 2003, pp. 60–61.
- ^ 超全集 最終巻 2003, p. 66.
- ^ ODF 16 2008, pp. 1–2
- ^ a b c d e FC 2003, p. 81.
- ^ ディレクターズカット版オーディオコメンタリー 0:53:35ごろ
- ^ a b c FC 2003, p. 55.
- ^ a b c d ODF 95 2009, pp. 15–16
- ^ a b c 超全集 最終巻 2003, p. 60.
- ^ 超全集 最終巻 2003, p. 67.
- ^ a b 超全集 最終巻 2003, p. 68.
- ^ 平成完全超百科 2018, p. 20.
- ^ a b ODF 43 2009, pp. 5–6
- ^ a b ODF 65 2009, pp. 5–6
- ^ ODF 32 2008, pp. 1–2
- ^ a b 超全集 最終巻 2003, p. 71.
- ^ 超辞典 2011, p. 248.
- ^ ODF 102 2009, pp. 15–16
- ^ a b 超全集 最終巻 2003, p. 72.
- ^ 超全集 最終巻 2003, p. 58.
- ^ a b 超全集 最終巻 2003, p. 73.
- ^ a b 完全超百科 2002, p. 29.
- ^ a b c d e f HF 2003, p. 80.
- ^ a b c d e f g 完全超悪 2020, p. 141, 「DESIGNER INTERVIEW 篠原保[仮面ライダー龍騎/仮面ライダー555]」
- ^ “水岡和郎|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
- ^ “詐欺に使われた家の夫婦|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
- ^ “タクシーの運転手|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
- ^ “タイ料理屋の店員|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
- ^ a b “お好み焼き屋の客|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
- ^ “チーマー風の男|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
- ^ “遊園地の案内人|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
- ^ “お好み焼き屋の店員|仮面ライダー図鑑|東映”. 仮面ライダーWEB. 東映. 2021年4月30日閲覧。
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 141, LIST OF WORKS 高岩成二.
- ^ 高岩成二 2021, p. 220.
- ^ a b c “キャスト・スタッフ 劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL/他1本”. goo 映画. 2011年7月9日閲覧。
- ^ 『東映ヒーローMAX』Vol,18、辰巳出版、79頁
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 123, LIST OF WORKS 押川善文.
- ^ a b JAE NAKED HERO 2010, p. 35, LIST OF WORKS 岡元次郎
- ^ 『仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL ディレクターズ・カット版 オーディオコメンタリー』より
- ^ 『仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL ディレクターズ・カット版 オーディオコメンタリー』より
- ^ a b c d e JAE出演者情報2002年9月のサイト(2006年12月1日時点のアーカイブ)
- ^ 仮面俳優列伝 2014, pp. 91–99, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 08 おぐらとしひろ(東映ヒーローMAX vol.34掲載)」
出典(リンク)
- 劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINALのページへのリンク