レイライン 懐疑的アプローチ: 確率論的に直線は引けてしまう

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レイライン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/29 01:43 UTC 版)

懐疑的アプローチ: 確率論的に直線は引けてしまう

懐疑論者の中には、レイラインというものは存在せず、人間の想像の産物だと主張する者[誰?]もいる。 ワトキンスがレイラインを発見した時期というのは、イギリス地理院が余暇を楽しむ人たちのために地図を発売し、それまでより地図の値段が安くなり人々が入手しやすくなった時期と重なっている。そのためレイラインの存在が人々の間で広く受け入れられた。

80本の直線がランダムな137点に対して描ける

次のようなことを主張する者[誰?]もいる。イギリスやその他のヨーロッパ諸国では、有史あるいはそれ以前の史跡が高密度に点在しているため、それらを結ぶ直線が引ける(往々にしてそういうものはわざわざ合うように引かれる)というのはごく当たり前のことであるし、おそらくは単に偶然だといえるだろう、と。

右に示した図は、試しにランダムに点を打ちその近くを通る線を引いていくという作業を行ったものだ。このテストの目的は、ランダムな点の間にでもおよそ“精確な”線を引くことが出来る、ということを示すことだ。ごく自然なこととして、このレイラインというものが人為的でなくとも確率的に発見できるものなのか、それとも確率論を超えた人の意思によって作られたものなのか、これは論議の対象となっている。 (数学的な考察に関しては、ランダムに配した点がなす直線を参照されたい。)

レイラインが交易路だとする説に対しては、山岳や河川があり水路や橋を必要とする場合は特に、目的地間を結ぶ直線状の道というのが必ずしも理想的な経路を描かない、ということを懐疑論者たち[誰?]は指摘している。


  1. ^ ペニック 1998, pp. 19–25.
  2. ^ dod はカタツムリの古名だが、昔の測量士はカタツムリの角に似た測量尺を持っていたため、測量の意味もあった。(荒俣宏『神聖地相学世界編 風水先生レイラインを行く』集英社、1997年、ISBN9784087486568、p40 による)
  3. ^ ペニック 1998, p. 27.
  4. ^ [1]
  5. ^ ペニック 1998, pp. 31–33.
  6. ^ 訳者 注:Rosslyn chapel、Roselineの単語中に"ライン"らしき字と音を持つ
  7. ^ 抜粋はThe Leyhunter's Manual(レイライン探索マニュアル)1927年発行、88ページより)
  8. ^ a b c d 小澤毅『古代宮都と関連遺跡の研究』 吉川弘文館 2018年 ISBN 978-4-642-04643-5 pp.98-100.





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