リムリック大学 構成組織

リムリック大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/27 23:15 UTC 版)

構成組織

ガバナンス

リムリック大学は、1980年に制定された国立高等教育研究所法(National Institute for Higher Education, Limerick, Act, 1980)と、1989年に制定されたリムリック大学法(University of Limerick Act, 1989)の改正により大学として認可され、関連事項が規定されていることから、法律に基づき政策を決定する統治機関によって運営されている。大学に関する重要な法律としては、1997年に制定された大学法(Universities Act, 1997)がある[20]

運営機関の29名は、幅広い団体や当局によって選出され、職員や学生(学生組合役員の選挙に基づく職権上の選出)から選出された者も含まれている。

大学長は座右の銘として、理事長が務めている。2019年現在、リムリック大学の学長は、第18代副首相のメアリー・ハーニーである。

認可校

以下は、リムリック大学が学位授与を行う高等教育機関である[21]

  • メアリー・イマキュレート大学(MIC)
  • MICセント・パトリック・キャンパス

学部

スターリング賞を受けた医学棟[22]
ケミー・ビジネススクール

2020年現在の学部は下記の通り(専攻を除く)[23]

  • 人文社会科学部
    • 史学科
    • 音楽・舞踏国際アカデミー
    • 法学科
    • 政治・行政学科
    • 現代言語学部・応用言語学科
    • 英語・アイルランド語・コミュニケーション学部
    • 社会学科
  • 教育健康科学部
    • 大学院入学医学科
    • 看護・助産学科
    • 体育・スポーツ科学科
    • 教育学科
    • 専門医学科
    • 心理学科
  • ケミー・ビジネススクール
    • 経理財務学科
    • 経済学科
    • 経営・マーケティング学科
    • 仕事・雇用学科
  • 理工学部
    • コンピュータ科学・情報システム学科
    • 電子情報工学科
    • 数学・統計学科
    • 工学科
    • デザイン学科
    • 自然科学科

入学試験

中央出願局(CAO)は、リムリック大学に代わり、アイルランドイギリス欧州連合および欧州自由貿易連合の学部課程の出願を担当している。学部課程への入学の決定は、CAOに合格受験者に通知を出すようリムリック大学が指示している。大学への入学は専ら学力に基づいている。最低限の入学要件があり、英語またはアイルランド語の合格最低点と数学の合格最低点が必要である。また、ヨーロッパ大陸の外国語(フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語)での合格最低点が必要な場合もあり、数学の高レベル試験で40%を超えると総合点数に25点加算される[7]

また、個々の学部・コースにはさらに入学要件がある。例えば、理系の学部は通常、1つ以上の科学科目で特定の点数以上が必要となる。アイルランドの国家卒業統一試験のリービング・サーティフィケートの科目試験には高レベル(Higher Level)、普通レベル(Ordinary Level)があり、入学条件にレベルを指定する場合もある。また、試験の総合点数で学部に必要な点数を達成する必要もあり、通常リービング・サーティフィケートでは625点満点である。例えば、2018年の法学科は、合格最低総合点数は473点である[8]

合否は、CAOによって毎年8月中旬に発表される。アイルランドのリービング・サーティフィケートのみならず、イギリス一般教育修了上級レベルフランスバカロレアなどの欧州連合および欧州自由貿易連合の試験や国際バカロレアなどでも出願はできる[9]。欧州連合の国民または居住者ではない出願者には、異なる出願手順が適用される。

日本を含む欧州外の場合、国際バカロレア一般教育修了上級レベルなどのいずれかの受験者で最低入学条件を満たすならば、直接入学できる。ただし、入学を保証するものではなく、優れた試験結果を保有している受験者を順に定員を埋める[24]。それ以外では、高等学校卒業証で平均点が3以上であり、さらに1年間の高等教育を受けている必要がある。または、高等学校卒業証と1年間のファウンデーション・プログラムを受ける必要がある[24]

研究科

アナログ・デバイス棟
国際アカデミー棟(左)と医学棟(右)

2020年現在の研究科は下記の通り(専攻を除く)[23]

  • 人文社会系研究科
    • 史学研究系
    • 音楽・舞踏国際アカデミー
    • 法学研究系
    • 政治・行政学研究系
    • 現代言語学部・応用言語学研究系
    • 英語・アイルランド語・コミュニケーション研究系
    • 社会学研究系
  • 教育健康科学系研究科
    • 看護・助産学研究系
    • 体育・スポーツ科学研究系
    • 教育学研究系
    • 専門医学研究系
    • 心理学研究系
  • ケミー・ビジネススクール
    • 経理財務学研究系
    • 経済学研究系
    • 経営・マーケティング研究系
    • 仕事・雇用学研究系
  • 理工学系研究科
    • コンピュータ科学・情報システム研究系
    • 電子情報工学研究系
    • 数学・統計学研究系
    • 工学研究系
    • デザイン研究系
    • 自然科学研究系

入学

大学院への入学は、リムリック大学が直接担当する。4年制大学を一定のCGPAで卒業している必要がある。研究科によっては、より高い入学要件またはポートフォリオ要件がある場合もある[24]


  1. ^ University of Limerick Act, 1989”. 2015年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月21日閲覧。
  2. ^ Japanese | University of Limerick”. ulsites.ul.ie. 2020年7月5日閲覧。
  3. ^ JET Programme | UL - University of Limerick”. www.ul.ie. 2020年7月5日閲覧。
  4. ^ Japanese Section | University of Limerick”. ulsites.ul.ie. 2020年7月5日閲覧。
  5. ^ University of Limerick” (英語). Top Universities (2015年7月16日). 2020年7月4日閲覧。
  6. ^ University of Limerick” (英語). Times Higher Education (THE) (2019年9月9日). 2020年7月4日閲覧。
  7. ^ a b Central Applications Office”. www.cao.ie. 2020年6月22日閲覧。
  8. ^ a b Bachelor of Laws (Law Plus)” (英語). www.ul.ie (2018年5月3日). 2019年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月4日閲覧。
  9. ^ a b Entry requirements criteria for EU/EFTA Applicants. 2020年6月30日閲覧。
  10. ^ Ed Walsh”. 2015年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月21日閲覧。
  11. ^ The Early Years, Dr Edward M Walsh, President Emeritus Archived 16 September 2005 at the Wayback Machine.
  12. ^ Archived copy”. 2012年12月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月5日閲覧。
  13. ^ UL25 – Origins Archived 11 February 2005 at the Wayback Machine.
  14. ^ campus profile”. 2012年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月5日閲覧。
  15. ^ Detached and Attached Universities: Developing the Dublin and Shannon Regions Archived 22 October 2005 at the Wayback Machine.
  16. ^ Universities form 'strategic alliance' Archived 27 March 2010 at the Wayback Machine.. RTÉ. Thursday, 18 February 2010 20:06.
  17. ^ Limerick 2030– Official Info. Page”. 2014年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月5日閲覧。
  18. ^ Archived copy”. 2013年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月18日閲覧。
  19. ^ UL ‘committed’ to multi-million investment in city”. 2013年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月21日閲覧。
  20. ^ Universities Act, 1997 Archived 18 November 2005 at the Wayback Machine.
  21. ^ Governance at MIC”. www.mic.ul.ie. 2020年7月5日閲覧。
  22. ^ “Astley Castle wins Stirling Prize” (英語). BBC News. (2013年9月26日). https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-24287009 2020年7月5日閲覧。 
  23. ^ a b Faculties and Departments” (英語). www.ul.ie (2018年6月4日). 2020年7月4日閲覧。
  24. ^ a b c Japan | UL International Education Division”. www.ul.ie. 2020年7月4日閲覧。
  25. ^ Materials & Surface Science Institute”. 2015年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月21日閲覧。
  26. ^ “Lero article”. Irish Times. (2014年11月24日). オリジナルの2017年2月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170211081225/http://www.irishexaminer.com/ireland/irish-universities-work-together-to-launch-46m-software-research-facility-lero-at-the-university-of-limerick-366645.html 2017年2月10日閲覧。 
  27. ^ Home”. 2017年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月15日閲覧。
  28. ^ MSc in Multilingual Computing and Localisation (Distance Learning)”. 2017年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月15日閲覧。
  29. ^ Introducing Social Localisation”. 2016年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月15日閲覧。
  30. ^ Localisation Research Centre”. 2017年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月15日閲覧。
  31. ^ UL Student Life | Belong to the pack”. www.ulstudentlife.ie. 2020年7月5日閲覧。
  32. ^ Student Life - Clubs & Societies | UL International Education Division”. www.ul.ie. 2020年7月5日閲覧。
  33. ^ a b On Campus Villages - University of Limerick”. studentliving.ul.ie. 2020年7月5日閲覧。
  34. ^ Erasmus+ & Exchange Partner Universities | UL International Education Division”. www.ul.ie. 2020年7月5日閲覧。
  35. ^ Erasmus+ & Exchange Partner Universities | UL International Education Division”. www.ul.ie. 2020年7月5日閲覧。
  36. ^ 法政大学 海外留学の手引き. 2020/07/05閲覧。
  37. ^ 海外学術交流” (日本語). 明星大学. 2020年7月5日閲覧。


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