ヤマハ・ジール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/28 14:11 UTC 版)
車両解説
エンジンは「FZ250フェーザー」から派生した同社のレーサーレプリカ「FZR250R」ベースの250cc直列4気筒でシリンダー45度前傾のジェネシス(GENESIS)エンジンを、中低速重視の40ps(同年に施行された自動二輪車の新馬力自主規制に対応させたもの)にセッティング変更して搭載。
高回転重視のFZR250Rとは異なり、排気デバイスEXUPは採用されず4-2-2レイアウトのマフラーで右2本出しサイレンサーを採用。
快適装備としては同時期の同クラスバイクと違い、フューエルタンク前方部分ハンドルとタンクキャップの間にある、小銭入れや高速道路チケットが入る小物入れや、タンデムシート下にタンデムシートに固定可能なビニール製でA4サイズの雑誌が入る大きさの専用バッグ(通称ジールバック)がある。など、街乗りでの使いやすさを追求した装備が特徴である。またシートキーで開くのは収納のあるタンデムシートのみ(一般的なネイキッドはシート全体が開く)であり、普段使いで不要な部分に触る心配を減らしている。
ヘルメットホルダはシートキーと一体型になっており(ヘルメットホルダのキーを閉まる方向に半回転多く回すとシートが開く)軽量化に貢献している。取り付け位置はサイレンサーと反対の左側。
ミッションの6速を「オーバードライブ」とし、6速で走行しているとタコメーターパネルのオーバードライブランプが点灯する。(ランプの色がニュートラルランプと同じ緑色である)
VMAXおよびその国内イメージモデルであるFZX750同様、タンク横にダミーのエアスクープ状の飾りがある。これはプラグ部分およびラジエターをカバーしておりいたずら防止に効果がある。
- ヤマハ・ジールのページへのリンク