ママリー・テント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/21 13:33 UTC 版)
概要
形状は床部分が開口4ft、奥行6ftの長方形で、入り口は野球のホームベースのような五角形をしており、全体的には1990年当時でもよく見かけた家型である。居住性を犠牲にしても軽量を優先し、ポールは付属せず、ピッケルを逆さまに立てて設営する[1]。生地はウィルズデンの防水帆布、グラウンドシートはオプションでゴム引き防水地であった。重量は約3.5lb=1.6kg。
著名な登山家ジェオフリー・ウィンスロップ・ヤング(Geoffrey Winthrop Young )、トム・ロングスタッフらに歓迎され、改良された。例えばヤングは「もしポーターに運ばせるならウィンパー・テントだが、自分で背負うならママリー・テントがよい」と推薦し、この場合支柱にするピッケルが短くなっている傾向を考慮し10-12inの竹筒を用意しピッケルの石突に継ぎ足す提案をしている[1]。ロングスタッフは1905年ヒマラヤ山脈ナンダ・デヴィで使った際、底を本体に縫い付ける改良型を持ち込んでいる[1]。
参考文献
- 堀田弘司『山への挑戦』岩波新書 ISBN 4-00-430126-2
- 1 ママリー・テントとは
- 2 ママリー・テントの概要
- ママリー・テントのページへのリンク