ペンブルックシャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/18 22:42 UTC 版)
交通
州内の主要な町はバスと鉄道サービスがよく整備されているが、さらに田舎では公共交通がわずかか全くないかである。
ペンブルックシャー内には高速道が通っておらず、最も近い高速道は、ロンドンとサウス・ウェールズを結ぶM4(高速道路)で、ヘイヴァーフォードウェストの74キロメートル東にあるカーマーゼンシャーのポント・エイブラハムで終点となる。
セント・クレアスからヘイヴァーフォードウェストへ向かう2車線の車道にされたA40が整備されている。この道路はフィッシュガードにあるフェリー港からの通行で絶え間なく使われ、南下してヘイヴァーフォードウェストへ向かい、セント・クレアスで2車線の車道と出会う[1]。
セント・クレアスからペンブルック・ドックへ走るA477は、長さ24マイル(39km)で、一部2車線の車道となるのはわずか2マイル(3.2km)ほどである。この道路はビジネスとペンブルックシャー観光とでひっきりなしに利用されており、近年道路の改善がなされてきた。 クレッダウ橋は、クレッダウ川を越えて北ペンブルックシャーへと南ペンブルックシャーをつなぐ。
州内には3つの鉄道分線がある。終点はそれぞれ、フィッシュガード、ペンブルック・ドック、ミルフォード・ヘイヴンである。ペンブロルック・ドック線、ミルフォード・ヘイヴン線はそれぞれ一時間に2本あるが、フィッシュガード線は日にわずか2本しかない。
産業
観光
ペンブルックシャーの主要産業は観光である。テンビーと周辺地域は多くの観光客を惹きつけている。
石油と天然ガス
クレッダウ入り江の浅瀬は石油と天然ガス工場、2つの石油精製所、2つの大規模液化天然ガスターミナル、大規模ナショナル・グリッド社交換センターがある。コンバインドサイクル発電所が、1997年に閉鎖され2000年に廃止された旧ペンブルック火力発電所の跡地に建設が申請されている。
ペンブルックシャーにある2つの石油精製所は以下のものである:
- シェヴロン: 一日214,000バレル
- Murco: 108,000bbl/d
液化天然ガスターミナルは川の北岸にあり、ミルフォード・ヘイヴンのちょうど外側では建設中である。そして2008年開業が予定されている。完成しているが議論を呼んでいるパイプラインが、多くの田舎の農場や田園地帯を通り抜けている。液化天然ガスターミナルは、イギリスのおよそ40%を供給する予定である。
農業
ペンブルックシャーの穏やかな気候は、特産の新ジャガイモがイギリス国内のどこよりも早く店頭に並ぶことで有名なように、作物の栽培に適している。ジャガイモのような耕地の作物と同様に、乳牛の飼育、ヒツジの飼育、牛肉生産、その他の作物生産(セイヨウアブラナ)が行われている。農業収入の下降が、その他の斬新な農業と観光関連の仕事への多様化を導いた。土地1,700km²から、およそ1,260km²(74%)が農業に用いられる。この土地の多数(60%)は恒久的な草地で、26%に作物が育てられる。
ミルフォード・ヘイヴン周囲ではかつて大規模漁業工場があったが、今は大幅に減り、限られた商業漁業が続けられている。
旗
ペンブルックシャーの非公式旗は、青地に黄色の十字を描いたものである。十字の中央は、赤と白のテューダー・ローズののった緑色の五角形がある。バラは4分紋に分けられ、そして市松模様となっている。中と外のバラは交互に赤白の紋となっている[2]。
- ^ AM calls for A40 funds - western telegraph - 9.11.2006
- ^ CRWFlags.com
- ^ Wood, Bruce. The Process of Local Government Reform: 1966-1974. 1976.
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