ブナハーブン蒸溜所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/08/17 00:07 UTC 版)
製品
ブナハーブンはカティサークなどのブレンド用原酒として使われる一方、生産量の50%はシングルモルトウイスキーとして販売されている[17]。2010年以降はそれまで40～43%だった瓶詰め度数を46.3%に変更したほか、カラメル色素による着色と冷却濾過を行わなくなった[17]。
ピーテッドブナハーブンは「モーイン」と呼ばれ、アイラ島のピーテッドウイスキー全般が手に入りにくいこともあって近年はその人気が高まっている[17]。「モーイン」とはゲール語で「ピート」 を意味する[17]。
ボトルに描かれた水夫のイラストは「Westering Home」（西の故郷へ）というスコットランド民謡が元である。この曲はアイラ島を見た遠洋航海中の水夫が「スコットランドに帰ってきた！」と喜んだことを表現している[21]。
現行のラインナップ
- ブナハーブン12年
- 原酒本来の味わいを残すため冷却濾過およびカラメル色素が行われていない[22]。
- ブナハーブン25年
- シェリー樽で熟成された原酒を中心に構成。冷却濾過およびカラメル色素による着色は行われていない[22]。
使用されているブレンデッドウイスキー
- バーンスチュワートが2003年にブナハーブンと一緒に獲得したブレンデッドウイスキー。もともとアイラ島のウイスキーをキーモルトにしてきたが、2013年に味わいを刷新し、スペイサイド的な味わいのモルトを中心に据えるようになった[25]。
- ブルーハンガー[26]
注釈
- ^ a b 100%アルコール換算[4]。
- ^ スペイサイドに現存するグレンリベット蒸留所とは無関係である
出典
- ^ a b c d e f g h i j k 土屋守 2021, p. 81.
- ^ a b c d e f g h i j 土屋守 & 渋谷寛 2020, p. 40.
- ^ “ブナハーブン｜蒸溜所一覧｜SMWS”. smwsjapan.com. 2023年1月23日閲覧。
- ^ 土屋守 2021, p. 10.
- ^ a b c ジョン・R・ヒューム & マイケル・S・モス 2004, p. 168.
- ^ 土屋守 & 渋谷寛 2020, p. 38.
- ^ a b c d e f g h i 土屋守 2021, p. 80.
- ^ a b c d e f g h i “ブナハーブン蒸溜所の現在【第1回／全3回】”. whiskymag.jp (2020年6月5日). 2023年1月29日閲覧。
- ^ a b c d e 土屋守 2016, p. 17.
- ^ a b 土屋守 1995, p. 52.
- ^ ジョン・R・ヒューム & マイケル・S・モス 2004, pp. 171–174.
- ^ ジョン・R・ヒューム & マイケル・S・モス 2004, p. 66.
- ^ ジョン・R・ヒューム & マイケル・S・モス 2004, pp. 258–260.
- ^ チャールズ・マクリーン 2017, p. 56.
- ^ a b “ブナハーブン蒸溜所の現在【第2回／全3回】”. whiskymag.jp (2020年6月8日). 2023年1月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g 土屋守 & 渋谷寛 2020, p. 56.
- ^ a b c d e f g h i j k l “ブナハーブン蒸溜所の現在【第3回／全3回】”. whiskymag.jp (2020年6月11日). 2023年1月29日閲覧。
- ^ a b マイケル・ジャクソン 2005, p. 158.
- ^ 土屋守 1995, p. 53.
- ^ 土屋守 2016, p. 18.
- ^ 肥土伊知郎 2010, p. 80.
- ^ a b “ブナハーブン｜アサヒビール”. asahibeer.co.jp. 2023年1月31日閲覧。
- ^ 土屋守 2014, p. 57.
- ^ 土屋守 2014, p. 28.
- ^ チャールズ・マクリーン 2017, p. 48.
- ^ 土屋守 2014, p. 39.
- ^ マイケル・ジャクソン 2007, p. 121.
- ^ “World Whiskies Awards 2022 - Winners” (英語). worldwhiskiesawards.com. 2023年1月31日閲覧。
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