ハッテラス入り江砲台の戦い 戦闘の後

ハッテラス入り江砲台の戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/12 05:10 UTC 版)

戦闘の後

ベンジャミン・バトラーとサイラス・ストリンガムは戦闘後即座にそこを離れ、バトラーはワシントンに、ストリンガムは捕虜を伴ってニューヨークに向かった。それぞれがこの戦勝の功績を自分のものとしようとしていることに批判が出た。しかし、どちらも管理部門が持っていた当初のハッテラス入江を封鎖しようという作戦を棄てさせたことに満足した。この入江が北軍の支配下に入ってしまえば南軍はもはや使えなくなり、実際に北軍はサウンドの中で襲撃者達を追跡できた。指揮官達とその支持者は数週間この功績をさらに利用するよう訴え続けたが、それは不必要だったように見える。陸軍省も海軍省も既に入江を保持し続けることを決定しており、翌年早くにノースカロライナ州本土に対する水陸協働遠征を行う入り口として使われることになった。その上級陸軍指揮官アンブローズ・バーンサイド准将に因んでバーンサイドのノースカロライナ遠征と呼ばれることになるその作戦は、サウンドから完全に商船襲撃行動を排除した。

北軍がハッテラス入江を保持し続けることは南軍当局にも助けられた。南軍はオクラコーク砦とオレゴン砦の砲台も防御できないと早々に判断し、それらを放棄した[21]

砦を砲撃するときに艦船を動かし続けるというストリンガムの戦術は後に、サウスカロライナ州ポートロイヤルの戦いで、サミュエル・フランシス・デュポン海軍将官が使った。この戦術の有効さにより海軍の大砲に対して砦の固定された大砲の価値を再考させることになった。

この戦闘の物理的証拠は残っていないが、戦場跡はハッテラス岬国立海岸の中で保存されている[22]


  1. ^ Maury, The physical geography of the sea, p. 27.
  2. ^ Trotter, Ironclads and Columbiads, pp. 21–24.
  3. ^ Pronounced BOW-fort in North Carolina; the name of the town in South Carolina is pronounced BYOO-fort.
  4. ^ Henry T. Clark was Governor of North Carolina; see Trotter, Ironclads and Columbiads, p. 16.
  5. ^ ORA I, v. 4, p. 584. But see p. 591, where the number of mounted guns in Fort Hatteras is stated to be 12.
  6. ^ Trotter, Ironclads and Columbiads, p. 19.
  7. ^ ORN I, v. 6, pp. 78–80.
  8. ^ ORN I, v. 6, pp. 77–78.
  9. ^ ORN I, v. 12, pp. 198–201.
  10. ^ ORA III, v. 1, p. 961.
  11. ^ ORA I, v. 4, p. 581.
  12. ^ ORN I, v. 6, p.109.
  13. ^ ORA I, v. 4, p. 580.
  14. ^ Predecessor of the US Coast Guard.
  15. ^ ORN I, v. 6, p. 120.
  16. ^ ORN I, v. 6, p. 121.
  17. ^ a b ORA I, v. 4, p. 589.
  18. ^ ORN I, v. 6, p. 123.
  19. ^ Trotter, Ironclads and Columbiads, p. 38.
  20. ^ ORA I, v. 4, pp. 592–594.
  21. ^ Trotter, Ironclads and Columbiads, p. 40.
  22. ^ National Park Service, The American Civil War






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