ノーラン・シャヌエル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/02/18 09:07 UTC 版)
経歴
プロ入り前
プロ入り前はフロリダ・アトランティック大学でプレー。2023年のシーズンでは59試合に出場し、打率.447、19本塁打、64打点を記録した[3]。
プロ入りとエンゼルス時代
2023年のMLBドラフト1巡目（全体11位）でロサンゼルス・エンゼルスから指名されプロ入り[4]。フロリダ・アトランティック大学出身の選手としては最高順位であり、同大学初の1巡目指名となった[5]。契約金は約525万ドル[6]。傘下のルーキー級アリゾナ・コンプレックスリーグ・エンゼルスでプロデビューした後に、A級インランド・エンパイア・66ers、AA級ロケットシティ・トラッシュパンダズへ昇格した[7]。ルーキー級からAA級までの合計21試合で打率.370、1本塁打、15打点、2盗塁、OPS1.003を記録[2][8]。8月19日にプロ入りからわずか1ヶ月でメジャー昇格を果たし、同日に「1番・一塁手」で先発出場を果たした[9]。マイナー経験が21試合でのメジャー昇格は2003年以降ではリッキー・ウィークスと並んで最速であり、ドラフト選手が同年にメジャーデビューするのは過去20年間でシャヌエルが11人目となった[8]。昇格当日の試合では、第一打席は三振に終わったが第四打席にメジャー初安打を放った[10]。同月30日、フィラデルフィア・フィリーズ戦の1回第1打席にて右前打を放ち、2001年にデビッド・エクスタインが記録したデビューから9試合連続安打の球団記録に並んだ[11]。翌31日、9回第5打席にて右前打を放ち、球団新記録となるデビューから10試合連続安打を達成した[12]。続く11試合目で連続安打は途絶えたものの連続出塁はそのまま継続し、10月1日のオークランド・アスレチックス戦にてデビューから29試合連続出塁を達成、1996年にダリン・アースタッドが記録したデビューから15試合連続出塁の球団記録を大きく塗り替え、イーノス・スローター（1939年）と並んでメジャー歴代3位タイとなった[13][14]。2023年はメジャーで29試合に出場し、打率.275、1本塁打、6打点、20四球、出塁率.402を記録。11月にはMLB公式サイトが2024年シーズンの新人王候補を各球団から1人ずつ選出、エンゼルスからはシャヌエルが選ばれた[15]。
2024年はシーズン開幕前にMLB公式サイト内のMLBパイプラインが発表するポジション別プロスペクト・ランキングにて、一塁手部門で3位にランクインした[16]。
- ^ 「【MLB】 エンゼルスの脅威の新人シャニュエル 躍進の陰にドラフト同期の日本人選手の存在」『SPOTV NEWS』、2023年8月29日。2023年9月2日閲覧。
- ^ a b “大谷翔平の逆転打点王に現実味 日本選手初の快挙へ…鍵を握る21歳のドラ1新人”. Full-Count（フルカウント） ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2023年9月1日). 2023年9月19日閲覧。
- ^ “エンゼルス、強打の一塁手シャヌエルをドラ1指名 ネトに続いて2年連続で野手”. Full-Count（フルカウント） ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2023年7月10日). 2023年9月19日閲覧。
- ^ “Angels select slugging 1B Nolan Schanuel No. 11 overall” (英語). MLB.com. 2023年8月18日閲覧。
- ^ https://www.wptv.com/peter-burke+(2023年7月10日).+“Nolan Schanuel selected by Angels with No. 11 overall pick in Major League Baseball Draft” (英語). WPTV News Channel 5 West Palm. 2023年8月18日閲覧。
- ^ “Angels Sign First-Rounder Nolan Schanuel - MLB News | Fantasy Baseball”. www.rotoballer.com. 2023年8月18日閲覧。
- ^ “Nolan Schanuel Stats, Fantasy & News” (英語). MiLB.com. 2023年8月18日閲覧。
- ^ a b 日刊スポーツ. “エンゼルスのドラ１一塁手シャヌエル初昇格、03年以降MLB最速のマイナー21試合でデビュー - ＭＬＢ : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年9月19日閲覧。
- ^ “エ軍、ドラ1シャヌエルを“超急速”昇格 加入わずか1か月…クロンが腰痛でIL入り”. Full-Count（フルカウント） ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2023年8月19日). 2023年8月19日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2023年8月19日). “【ＭＬＢ】ドラフトから４０日で緊急昇格のエ軍・シャヌエル、デビュー戦で初安打”. サンスポ. 2023年8月22日閲覧。
- ^ 水次祥子. “エンゼルスの新人シャヌエルが球団タイ９試合連続安打 第１打席に右前打 - ＭＬＢ : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年9月19日閲覧。
- ^ “〝エンゼルスの光〟シャヌエル、球団記録のデビュー10試合連続安打 『屈辱の１日』からネトの言葉で立ち上がる（中日スポーツ）”. Yahoo!ニュース. 2023年9月19日閲覧。
- ^ “大谷翔平、日本人初のHR王を手中に 13日ぶり合流で球団MVP受賞、同僚らと談笑も”. Full-Count（フルカウント） ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2023年10月1日). 2023年10月7日閲覧。
- ^ “エンジェルスの一塁手が継続中の「デビューから20試合連続出塁」はどれくらい珍しいのか（宇根夏樹） - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2023年10月7日閲覧。
- ^ “【MLB】2024年シーズンの新人王候補 MLB公式サイトが各球団から1人ずつ選出 エンゼルスはシャニュエル（MLB.jp）”. Yahoo!ニュース. 2023年12月3日閲覧。
- ^ mlb.jp (2024年1月20日). “プロスペクト一塁手トップ10 エンゼルス・シャニュエルが３位に”. SPOTV NEWS. 2024年2月18日閲覧。
- ^ “GSA Spotlight: Florida Atlantic's Nolan Schanuel” (英語). USA Baseball. 2023年8月18日閲覧。
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