ドックベストセメント ドックベストセメントの概要

ドックベストセメント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/01 03:05 UTC 版)

概要

従来の治療法では、歯髄まで感染したう蝕は、暫間的間接覆髄法や直接覆髄法で対応できる限られたケース以外は原則的に抜髄となっていた。ドックズベストセメント法は感染歯質をすべて除去すると露髄する場合、感染歯質を残し薬効低下がなく半永久的に薬効が続くドックズベストセメントを置くことにより歯質内の病巣を無菌化し、軟化象牙質を硬化させ、歯髄を残し、治療を終了する治療法である[1]

しかし、材料の発案者をOK牧場の撃ち合いで有名なドク・ホリデイと主張しているが時期的な整合性に疑問符がある事、この材料に関する公式に発表された論文がほぼ存在せずエビデンスが殆どない事から、効果を疑問視する歯科医師も多い。

有用性

in vitroでの実験では、アメリカモンタナ州立大学のsturmanとcostertonは2005年、滞留培養液におけるバイオフィルム形成のテストを行った結果、ドックズベストセメントを用いたものはバイオフィルム形成は見られなかったと報告している[1]

安全性

安全性に関してはローマリンダ大学のLi.Y、Zhang.W、Onyango.Oが2005年細胞毒素は認められないことを報告している[1]

関連項目


  1. ^ a b c d e Dental diamond第34巻5号P78-83(デンタルダイヤモンド社、2009年4月1日発行)


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