デス・ビリヤード 用語

デス・ビリヤード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/16 06:42 UTC 版)

用語

トーテム
本作の舞台となっている世界の名称。虚空に浮かぶ大地から奈落の底へといくつもの巨大なタワーが伸びており、そのタワー内では裁定者たちが人間の魂の裁定を行っている。
この世界の住人は人間とほぼ同様の姿をしているが、オクルス以外の瞳には十字模様があり、人間ではなく生きた経験もない。その一方、現世から取り寄せた飲食物を嗜む者もいる。
死者はこの世界に永遠に留まリ続けることができず、ある程度の日数が経過した後は時間が経つにつれ、身体が次第に人形と化していく。
裁定者
人間の魂を裁定し、「転生」か「虚無」に送り出す者のこと。
裁定者は自分のBARを訪れた客に死んでいることを気づかれないよう、ダーツやビリヤードなどの命をかけたゲームを強制し、その様子から裁定を下す。
裁定の基準はゲームの勝敗よりも過程であり、裁定者は「情報部」から送られた死者の記憶をもとに、心理や感情を読み取らなければならない。そのため、裁定者には経験と観察力が必要とされる。
人間の本心や心の闇を見るため、意図的にゲームを妨害するなど「極限状態」を作り出すよう義務付けられている。また、裁定者にも情報部からのテストが行われることがある。
転生と虚無
裁定を受けた魂が向かう場所。死者への説明では「天国と地獄」とも称される。
さまざまなゲームによって裁定を下された死者たちは、2つのドアが並んだ客用のエレベーターに乗せられ、「転生」か「虚無」のどちらかに送られる。その行き先はエレベーター上部にある「白い能面」と「般若の面」が表しており、死者の身体は魂が送られた後にただの人形と化し、通常は廃棄される。
「転生」は別の命となって現世に戻るが、「虚無」は魂の墓場に落とされる。「虚無」に落とされた魂は、あらゆる負の感情と意識だけを抱いたまま、何もない空間に永遠に落ちてゆくという。
タワー担当
トーテムにあるタワーの1つを管理する、上級の裁定者を指す。各タワーは90もの階層に分かれ、各階のフロアを1人の裁定者が任されており、彼らをまとめあげて管理する役目がタワー担当である。
タワー担当は裁定者専用のエレベーターで各フロアを回り、他の裁定者を観察・指導している。「ウィーギンティ」や「クイーンデキム」があるタワーの担当はノーナであり、ギンティやデキムの直属の上司にあたる。
タワー担当は各フロアの裁定者を選び出し、教育する役目も担っている。また、人員を各部署へ異動させるなど、人事権も有する。
死者の門
死者が最初に訪れる場所。各タワーをつなぐ円柱通路の中心に位置する。
死者たちは国籍、性別、趣味、人間関係などのさまざまな項目で分類され、裁定者の持つBARに送られる。カストラをはじめとする整理係が、楽器のようなタグ鍵盤を猛スピードで操作し、死者の分類作業を行っている。
整理係は1時間に7000人以上の死者を分類するうえ、全世界の死者数を予測・管理しなければならないため、エネルギーの消費が激しく、常に忙殺されている。
情報部
死者の記憶を管理・編集する部署。裁定を受ける死者たちが無くしている記憶は、すべて情報部に送られている。
死者の記憶はバラバラになったガラス片のような形状をしており、情報部がそれらを取捨選択して編集し、不要とされた記憶は袋にまとめて保存される。編集された記憶は色とりどりのステンドグラス状になり、転送装置を通して各フロアの裁定者に送られる。
転送される記憶は容量の問題もあり、死に関する出来事が多い。
作業は整理係と同様に多忙を極め、情報部に所属するクイーン曰く「裁定者の方がマシ」とのこと。
CHAVVOT
黒髪の女の部屋に置かれていた、色鮮やかな絵本。結末や作者は不明。
登場人物は、雪国に住む男の子・ジミーと、耳が聞こえない女の子・チャボ。
ストーリーは、ある日、氷の上を走り回るチャボと出会ったジミーが、彼女の可愛らしい笑顔に恋をする。ジミーはすぐにチャボと仲良くなるが、耳が聞こえない彼女に想いを伝えることができない。そこでジミーは走ったり、転んだり、笑ったり、言葉以外の方法で、どうにか自分の想いを伝えようとする。
スペースビリヤード(太陽系9ボール)
通常のビリヤードにおけるナインボールと同様のゲーム。球に数字が書かれていない代わりに、手球は太陽を、その他の球は太陽系の惑星を模しており、太陽に近い順番から落としていく。






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