ダーククリスタル 外伝

ダーククリスタル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 10:19 UTC 版)

外伝

"Legends of The Dark Crystal"#1 THE GARTHIM WARS ISBN 978-1-59816-701-6
Barbara Randall Kessel, Heidi Arnold and Max Kim
映画公開後、20数年を経て刊行された初の公式の外伝的作品。映画の続編ではなく、時系列では映画より前の時代をアメコミとして描いたものである。
映画本編のオマージュと思しき場面がいくつも描かれている。また、映画本編では臨終場面のみだったスケクシスの皇帝が本作では登場しているが、ミスティック族は語り手としてのみ、オウグラはまだ登場しない。
ガーシムの襲撃により、故郷の村を失ったゲルフリン族の少年Lahrと少女Neffiは脅威を警告すべく、ナポソ峡谷を訪れる。不死身と思われた怪物ガーシムだったが、折れたフルートによるLahrの捨て身の一撃で倒されたガーシムの一体が、勝ち目のない戦いではないことを証明していた。だが、生きるため楽器を武器に持ち替え、戦いの道を選ぶことは、ゲルフリン一族にとって、芸術と美を楽しむそれまでの生活をあきらめ、葛藤の道を選ぶことを意味していた。若きゲルフリンたちの愛と冒険が始まる。
"Legends of The Dark Crystal"#2 TRIAL BY FIRE ISBN 978-1-59816-702-3
Barbara Randall Kessel, Heidi Arnold and Jessica Feinberg
多くの同族たちの協力により、ナポソ峡谷の集落をガーシム集団の襲撃から守り抜いたLahrとNeffi。二人はナポソ峡谷の守りを人々に任せ、ダーククリスタルの城に連れ去られた自らの村の同胞の救出を目指す。一方、ダーククリスタルの城のスケクシスたちは、さらって来たゲルフリン族の管理を受け持つコレクター(収集者)と呼ばれるSkekLachが、報復の念をたぎらせ、策謀を巡らせていた。(完結。続巻未定)
オリジナルキャラクターとしてのスケクシス族SkekLach、SkekVar、ミスティック族の僧侶(語り手)UruSen、そしてオウグラが物語に登場する。

注釈

  1. ^ ただしインダストリアル・ライト&マジックの参加は異世界背景のマット画など限られたものである。
  2. ^ 短い尻尾を持っているが、映画本編では紹介されることはなかった。
  3. ^ なお、ジェンとキーラの誕生日は、ミスティック族の数霊術師の砂絵占いにポイントとして記されており、公式にジェンの方が歳上とされている。
  4. ^ 劇中、呼ぶ者によって、キーラの名は「キーラ」とも「キアラ」とも聞こえる。日本版小説では「キアラ」で統一されている。
  5. ^ ダーククリスタルの城で、「生命のエキス」装置から逃れて、ジェンを探しに行こうとするキーラに「友を探せ、(お前の)死を探せ」と語りかけ、最終的にゲルフリン族のジェンの手で、ダーククリスタルが癒され修復される過程で、キーラの自己犠牲による死が避けられないことを示唆している(マーベルコミック社より刊行されたコミック版には、より具体的に描写されている)。
  6. ^ このエピソードはよく知られているが、打ち合わせ相手の娘はリサ・ヘンソンとも言われる。
  7. ^ カーミットの声をジム・ヘンソンが担当していたことや、ミス・ピギーの声をフランク・オズが担当していることはよく知られる。
  8. ^ ウェンディ・ミッドナーはこれら作業の縁で後日、ブライアン・フラウド夫人となっている。
  9. ^ 毛皮の調達元はすべて古着の毛皮コート等である。
  10. ^ 『ダーククリスタル』の米国公開は、元来1982年5月28日を予定していたが、これら改変によって延期され、結局同年のクリスマス公開となった。A.C.H.スミスによる映画ノベライズは、完成試写版の映画脚本を元にしており、公開された映画とは若干の違いを見せている。
  11. ^ 公開当時ブエナビスタ社から関連商品として、発売されていたドラマ版LPはオウグラの声だけがオリジナルと違っていた。キャスト名が記載されていないため、詳細は不明ながら、変更前のキャストと思われる。
  12. ^ 映画で使われたキャラクターの人形の一部がソニープラザにて展示公開された模様。

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