コア (ゲーム理論) 投票理論におけるコア

コア (ゲーム理論)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/11 01:34 UTC 版)

投票理論におけるコア

選択肢が配分 (消費バンドルのリスト) であるときは、どのような非空の提携も配分をブロック (拒否) できると仮定するのは自然である。 しかし選択肢が (公共財の供給レベルなど) 社会的に決定すべきものであるときは、十分に人数の多い提携のみが与えられた選択肢をブロックできると仮定するのが適切である。そのような多人数の (「勝利」) 提携の集まりを「シンプルゲーム」( 単純ゲーム,投票ゲーム) と呼ぶ。「選好プロファイルにおけるシンプルゲームのコア」は、勝利提携のみが選択肢 を拒否して を実現することができるという考えに基づく概念である。このコアがすべての選好プロファイルに対して非空となる必要十分条件は、そのシンプルゲームの中村ナンバーによって与えられている。[† 3]


注釈

  1. ^ 集合はプレイヤーの集合を表している。また、特性関数において、各提携に対して実数値は提携のメンバーが協力することにより獲得できる便益の合計を表している[3]
  2. ^ すなわちのとき、提携全体の非空な部分集合はである。のときはプレイヤー1にとっての個人合理性を表しており、のときはパレート最適性を表している。
  3. ^ この節は、英語版ウィキペディア記事のCore(game_theory). Wikipedia: Free Encyclopedia. en:Core (game_theory) - 17 May 2011からの抄訳に基づいて作成された。

出典

  1. ^ a b 岡田 2008, p. 224.
  2. ^ a b 鈴木 1999, p. 191.
  3. ^ 岸本 2015.
  4. ^ 岡田 2008, pp. 222–224.
  5. ^ 奥野 2008, p. 166.
  6. ^ 奥野 2008, p. 167.


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