ゆるキャン△ (テレビドラマ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/24 20:37 UTC 版)
評価
ライター・ドラマ評論家の成馬零一は本作品について、「出来のよかったアニメ版と比べられ、始まる前は批判的な意見も多かったが、アニメの完コピという大胆な策に打って出たことで評価は反転し絶賛の声が多数上がっている。何より福原遥や大原優乃といった女子高生を演じる若手女優が可愛く撮れているのはポイントが高く、アイドルドラマとして圧倒的に正しい」と評している[30]。さらに成馬は「ソロキャンをするリンとなでしこたち野クルのメンバーの絶妙な距離感がとても心地よく、新型コロナウイルスのニュースでささくれ立っていた心が癒やされる思いだった」と称賛している[31]。成馬は年末企画「成馬零一の『2020年 年間ベストドラマTOP10』」で本作品を6位に挙げている[32]。
フリーライターの苫とり子は、各主要演者について以下のように評している。
- 福原遥(志摩リン 役) - 『ゆるキャン△』のキャストが発表された際にはリンというよりもむしろ、なでしこ役の方が福原には合うのではないかと感じたが、ドラマが始まるとその心配は直ぐに払拭された。見た目の再現度はもちろんのこと、ただクールなだけではなく、無表情なのに喜怒哀楽が溢れ出るツンデレな性格を見事に表現している[33]。
- 大原優乃(各務原なでしこ 役) - 明るく活発でみんなから愛される2.5次元特有のキャラクターであるなでしこが「現実世界に存在する」という感覚を視聴者にもたらした。原作やアニメの「完全再現」ではなく、あくまでもなでしこという一人の女の子に憑依して愛らしい性格やリアクションを表現し、原作ファンにも受け入れられた稀有な例だろう[33]。
- 田辺桃子(大垣千明 役) - 特徴的なルックスはもちろん、千明の大袈裟なリアクションと男気のある性格を違和感なく自分のものとしている。子役として活動していたこともあるが、彼女の確かな演技力が本作品に安定感をもたらしたのではないだろうか[34]。
- 箭内夢菜(犬山あおい 役) - 箭内は福島出身だが、おっとりとしたあおいの関西弁が板についている。お姉さん的な存在でありながら、実はホラ話が好きでお茶目な性格をコミカルに演じる姿が印象深い[34]。
- 志田彩良(斉藤恵那 役) - 目立つタイプではないが、リンとなでしこたち野クルメンバーとの架け橋のような存在である恵那の重要さが志田の演技から滲み出ている[34]。
- ^ 旧『木ドラ25』枠。2021年4月改編で時間が繰り上がり、それまでの1時00分 - 1時30分から0時30分 - 1時00分(いずれも木曜深夜)での放送になったのに伴い枠名称変更。
- ^ 本名は新城肇。詳細はゆるキャン△#志摩家を参照。
- ^ テレビ東京とは別系列である北海道テレビ(テレビ朝日系列)が制作。原作者のあfろが同番組のファンであることから原作漫画の時点で同番組を元にしたネタが使われており、そこからの縁でアニメ版では正式にコラボレーションを行い、同番組のディレクター陣が声優としてゲスト出演する回もある。
- ^ a b 北海道・関東広域圏・愛知県・大阪府・岡山県・香川県・福岡県(遠距離受信及びCATVによる区域外再放送は含めず)。
- ^ 初回のみスペシャル放送のため2時40分 - 3時10分に時間繰り下げ。
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