かね‐じゃく【▽曲尺/×矩尺】
読み方:かねじゃく
1 直角に折れ曲がった形に作り、表には正規の目盛り表目(おもてめ)を、裏にはその倍(角目(かくめ))や1/π倍などの目盛りを刻んだ金属製の物差し。直角定規を兼ね、木工・建築で用いる。大工金(だいくがね)。曲がり金。差し金。かねざし。かね。きょくしゃく。
2 長さの単位の一。1尺は約30.3センチ。日本の伝統的尺度で、古代からほとんど変わっていない。
きょく‐しゃく【曲尺】
読み方:きょくしゃく
⇒かねじゃく(曲尺)
尺
(曲尺 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/07 15:07 UTC 版)
尺(しゃく)は、尺貫法における長さの単位である。東アジアでひろく使用されている。ただし、その長さは時代や地域によって異なる。
注釈
- ^ a b 計量法施行法(1951年6月7日法律第208号 廃止:1993年11月1日)第4条第1項による定義
- ^ 度量衡法、明治二十四年(1891年)三月二十四日法律第三號、「第四條による定義
- ^ 李強「解剖学骨名「尺骨」の由来を巡って医学文化史の世界を瞥見する」『大阪物療大学紀要』第2巻、学校法人物療学園 大阪物療大学、2014年、53-61頁、doi:10.24588/bcokiyo.2.0_53、ISSN 2187-6517、NAID 110009771617。
- ^ 季旭昇 (2014), 説文新証, 芸文印書館, p. 679
石小力 (17 December 2022). 尺度同源分化説. 首届出土文献語言文字研究学術研討会. - ^ 『漢書』律暦志「以子穀秬黍中者、一黍之広、度之九十分、黄鐘之長。一為一分、十分為寸、十寸為尺、十尺為丈、十丈為引、而五度審矣。」
- ^ 第44回・企画展「度量衡と交易」 ~長さ・容積・重さをはかる~ 岩手県立農業博物館、2020年2月8日閲覧。
- ^ 『説文解字』夫部「夫、丈夫也。从大、一以象簪也。周制以八寸為尺、十尺為丈。人長八尺、故曰丈夫。」
- ^ 小泉袈裟勝、「歴史の中の単位」、p.193、1974-11-10、総合科学出版
- ^ 二村隆夫、「丸善 単位の辞典」、p.40、黄鍾管の項、ISBN 978-4-621-04989-1、丸善(株)、2002-03-25
- ^ 『隋書』律暦志に南北朝時代の度量衡の変遷が見える
- ^ 小泉(1977), pp.214-215 「竹尺の主産地は京都となり、鉄尺または曲尺は難波であった。」
- ^ 小泉(1977), p252の天野清による実測値に基づく計算値
- ^ 計量法施行法(昭和26年法律第208号)第4条第1号
- ^ [1] 15/26.4の数値が刻印されている。
- ^ 度量衡法、明治二十四年(1891年)三月二十四日法律第三號、「第四條 從來慣用ノ鯨尺ハ布帛ヲ度ルトキニ限リ之ヲ用ヰルコトヲ得 鯨尺一尺ハ一尺二寸五分トシ其ノ十倍ヲ鯨尺一丈、十分ノ一ヲ鯨尺一寸、百分ノ一ヲ鯨尺一分トス」とある。
- ^ ちなみに、奈良の大仏は像高14.98 m・台座3.05 m。一方、古式捕鯨で捕られていたセミクジラは体長15 m – 18 mであり、実際にいい勝負である。
- ^ 小泉(1977), pp.241-242
- ^ 小泉(1977), p.240
- ^ 小泉(1977), p.242
- ^ 小泉(1989), p. 47 この経緯は明治初期度量衡を所管した大蔵省と内田の記すところ以外に根拠となる資料がなく、史実としては疑問が持たれている。
- ^ 平凡社 大百科事典 第6巻(サ-シャ)、「尺貫法」の項、「ただし、これらの尺についてのいわれは明治初期になって現れたものであり、疑わしい点もある。」(執筆者:三宅 史)、p.1297、1985年3月25日、平凡社
- ^ 小泉(1989), p. 47
- ^ 小泉(1961), p.35
- ^ 小泉(1977), p.246
- ^ 小泉(1977), p.246
- ^ 小泉(1989), p. 149 折衷つまり平均の説は、大蔵省度量衡改正掛が作りあげたもので、その実は枡座の枡の容量に変更を加えないために行われたものである。
- ^ a b 小泉(1977), p.248
- ^ 小泉(1961), p.51
- ^ 小泉(1977), p252
- ^ 韓国国立民俗博物館『한극의 도량형 (韓国の度量衡)』1997年 。 (朝鮮語)
- ^ a b 杉原賢彦+編集部編「なぜ1秒間に24コマと決まっているのか」『ムービー・ラビリンス 映画の謎に答えるQ&A』フィルムアート社、2003年、pp.36-37
- ^ 森卓也『映画この話したっけ』ワイズ出版、1998年、p.306
- ^ 杉本五郎『映画をあつめて これが伝説の杉本五郎だ』平凡社、1990年、p.124
- ^ 映画フィルムのデータベース化と「フィルム調査カード」の作成プロセス 大傍正規(フィルムセンター研究員)、フィルム調査カード内の「フィート数 feet」、NFC NEWSLETTER、p.12
- ^ 映画フィルムのデータベース化と「フィルム調査カード」の作成プロセス 大傍正規(フィルムセンター研究員)、フィルム検査業務の重要性、「・・・フィルムの資産価値を査定するうえで、フィート長が欠かせない尺度となるからである。また、コマ単位で尺を測っておくことは・・・、」、NFC NEWSLETTER、p.13
- ^ 日本国語大辞典、第8巻(こく~さこん)、p.351、小学館、1976年4月15日第1版第2刷発行
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