喧々諤々

実用日本語表現辞典

喧々諤々

読み方：けんけんがくがく

喧々諤々（けんけんがくがく）とは、激しい議論や口論が続く様子を表す四字熟語である。喧々（けんけん）は騒がしく騒ぎ立てる様子を、諤々（がくがく）は激しく議論する様子をそれぞれ描写しており、両者を組み合わせることで、激しい口論や議論が行われている状況を強調して表現している。この言葉は、主に政治やビジネスの場面で使われることが多く、意見の対立や議論が激しい状況を示す際に用いられる。

（2023年6月14日更新）

喧々諤々

読み方：けんけんがくかく

「喧々諤々」とは、会議の場などで議論が紛糾して熱が入り、大勢の人がそれぞれ各自の意見を主張しはじめ、場全体がやかましい喧騒に包まれ、議論は一向にまとまる気配がない、といった状況を指す意味で用いられる言葉である。

「喧々諤々」は、もともとは「喧々囂々（けんけんごうごう）」と「侃々諤々（かんかんがくがく）」が混同され（ゴッチャになって）使われだした言い方であり、つまり誤用である。本来は誤用であるが、一般的に使われる表現として定着し、今日では日本語表現として容認されている。国語辞書にも載っている。

「喧喧囂囂」は、多くの人がそれぞれ騒ぎ立ててうるさいさま、を意味する語。「喧」と「囂」は、どちらも「かまびすし-い」と読む。「うるさい・やかましい・やかましく騒ぎ立てる」という意味の字である。必ずしも「議論を交わす」場面を表現するとは限らない。

「侃々諤々」は、盛んに議論するさま、大いに主張をぶつけ合って議論すること、を意味する語。「堂々と主張する」という意味合いを含む。「やかましい」という意味は特に含まない。（各々が臆することなく自己主張する議論はおそらくやかましいと思われるが）

• 喧々諤々 は、盛んに主張が交わされ、議場が騒がしく、収集がつかなくなっている状況。
• 喧々囂々 は、多くの人が口々に騒ぎ立てている状況、ガヤついている状況。
• 侃々諤々 は、盛んに議論が行われているさま、激しい舌戦が繰り広げられるさま。

（2010年10月9日更新）

デジタル大辞泉

けんけん‐がくがく【^×喧^×喧^×諤^×諤】

読み方：けんけんがくがく

［ト・タル］［文］［形動タリ］《「けんけんごうごう（喧喧囂囂）」と「かんかんがくがく（侃侃諤諤）」とが混同されてできた語》大勢の人がくちぐちに意見を言って騒がしいさま。「—たる株主総会の会場」

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

喧々諤々

出典:『Wiktionary』 (2019/11/28 06:35 UTC 版)

成句

喧喧諤諤（けんけんがくがく）

1. （誤用が定着したもの）議論が白熱し、銘々が自らの主張をし、収拾がつかなくなった状態。

語源

• 侃侃諤諤（堂堂と議論をする）と喧喧囂囂（がやがやとやかましく騒ぐ）を混用した言葉。