kerosene heaterとは? わかりやすく解説

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石油ストーブ

(kerosene heater から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 23:10 UTC 版)

石油ストーブ(せきゆストーブ)とは、ストーブの一種。灯油燃料として暖房用などを目的に用いられる器具である。


注釈

  1. ^ 1995年製造物責任法(PL法)施行以後に発売された製品には、地震等でやかんや鍋が揺れて火傷や吹きこぼれによる故障などにつながるおそれがあるため、製品本体のラベルや説明書に「ストーブ上にやかんや鍋をのせて使わないこと」などの表示がなされるようになった。
  2. ^ PL法の関係もあり、現在の石油ファンヒーターでは煮炊きは不可能になっている。ただしかつてはごく少数ではあるが「ウォームトップ式」と呼ばれ、同様のことが可能な石油ファンヒーターも存在した。
  3. ^ そのような使い方を想定したコンロのような石油ストーブも存在する(石油火鉢などと呼称されている)。
  4. ^ ポータブル石油ストーブは石油ファンヒータと異なり「自動電源切」機能がなく・途中で手動消火しない限り灯油が完全に無くなるまで無制限に燃焼し続けるので、地下室および結露水が凍結して窓を開けられない部屋での使用は一酸化炭素中毒の危険がある。また酸素が薄くなる標高1,500m以上の地域では、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険があるため石油・ガス燃焼機器類の使用不可。
  5. ^ 不純物が混入した不良燃料は必ず「購入先の販売店・ガソリンスタンド・所轄消防署へ依頼し適切に処分してもらう」よう定められており、側溝・下水道・森林・河川・海洋への投棄は「下水道法」・「水質汚濁防止法」・「海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律(海洋汚染防止法)」で禁じられている。ただ、耕作の盛んな地域では可燃ごみ焼却や野焼きの補助燃料として燃やして処分してしまうことが多い(ただし、多くの都道府県条例でこの行為は制限されている)。
  6. ^ かつての石油ストーブは、点火ボタンを押して点火ヒーターを出すと「燃焼筒を傾けて着火の有無を確認」する方式だった。(ヒーター切れがない)高圧放電点火式が大半を占める現行モデルは、一部機種を除き燃焼筒を傾けない「静止点火(従来型フィラメント点火ヒーター機種もヒーター部のみを動かす)方式」に統一されている(静止点火への統一により「点火ボタンを戻した時に脱線し据わりが悪くなった燃焼筒が芯を踏み異常燃焼する」現象が防げる。ヒーター切れなどで電池点火が使えないためマッチ点火する場合は、前面ガードを開いたのち従来通り手動で燃焼筒を傾けマッチの火を芯に近づける。着火後は燃焼筒を元に戻して前面ガードを閉じ、燃焼筒手前に付いているつまみを2〜3回左右に動かして「確実に据わり芯を踏んでいないか」確認。電池点火時に燃焼筒を傾ける現行機種は、フィラメント点火ヒーター使用対流式ストーブ「コロナSL-6619/5119」のみ)。着火後も点火ボタンを押して放電を続けていると煤が出て異常燃焼する他、乾電池の消耗を早め・フィラメントヒーター機種では点火ヒーターが断線することがある。
  7. ^ 従来型フィラメント点火ヒーターの場合、芯が摩耗すると着火に適した位置がずれて点火しにくくなるので電池の消耗が早まり、加えて長年使用しているうちに煤やごみが詰まるなどしてヒーター可動部や点火扉の動きが悪くなってくるため、定期的な「ヒーターの着火最適位置調整」が必要となる(専門店への依頼を推奨。位置調整を誤ると点火しにくくなったりヒーター可動部が破損することがあり、特に点火ボタンとヒーターが元の位置へ戻った時に点火扉が閉じなかったり、ヒーターが点火扉に引っかかると異常燃焼のおそれがある。石油ストーブの芯は点火ヒーターまたはプラグ近接部を周囲より約5mm下げた切り欠き部を設けて着火しやすくしており、フィラメント点火式ストーブでは芯が摩耗し切り欠き部が小さくなると点火しにくくなる)。高圧放電式はヒーター位置調整が不要で、かつ点火扉がなく可動部も少ない静止点火方式なので、芯が摩耗しても1回の操作で確実に着火し故障が少ない。
  8. ^ トヨトミの上位機種は芯が摩耗しても最大火力を維持でき・かつ着火最適位置がずれず点火しやすい「でるでる芯」を採用しており、芯調節つまみを最大位置にしても火力が弱い時はレバー操作で芯の底上げが可能(最大レベルまで底上げしても火力が回復しなかったり点火しにくくなった場合は芯を交換する)。
  9. ^ 着火時のみ乾電池による電気火花(スパーク点火という)で着火するものが主流になりつつある(トヨトミはこの方式を「Ponpa=ポンパ」と呼称)。以前はニクロム線による電熱着火がほとんどだった。電池切れの際にはマッチライターで点火できる。なお2011年3月に発生した東日本大震災の影響で一時的に乾電池が品薄になった経緯を生かし、2012年9月にトヨトミが業界で初めて手回し発電機を搭載し点火時に必要な乾電池を不要にした機種を発売(2020年12月時点では反射型のRS-G240とRS-G300、対流型のRB-G250の3機種)。手回し発電機付は2020年12月時点でトヨトミのみである。
  10. ^ コロナのカートリッジタンクは蓋を従来のねじ式から「つまみで固定するばね式」に統一し、蓋がきちんと閉まったか否かを目視で確認できる「カラーサイン」を採用(蓋が正しく固定されれば「青」が出る。つまみを手前に引けば蓋が瞬時に全開。蓋は軸となる片側を常にタンク本体へ固定する「落ちない灯油蓋」)。従来型ねじ式蓋を採用しているトヨトミも、蓋の周囲に樹脂製グリップを装着した「楽2(らくらく)ロック」を搭載し、蓋がきちんと閉まったか否かは「カチカチ」という音と手応えで確認できるようになっている。なおカートリッジタンクの蓋をきちんと閉めている・および灯油が空の状態でも残りの灯油が垂れる場合があり、ストーブ天板が熱くなっている場合は灯油が飛び散りやけどのおそれがあるので「外したカートリッジタンクはストーブ天板の真上を通過させない」よう指示されている。
  11. ^ 手動消火後にタンクを抜いた時も芯調節つまみは「緊急消火」位置になり、耐震自動消火装置が作動した状態となる。再点火時は芯調節つまみを時計回りいっぱいに回せば「カチカチ」と音がする形で耐震自動消火装置がセットされ再使用が可能となる(灯油を満たしたタンクが正しく据わり給油サインが赤色以外の表示になっていないと、ロック機構が作動し芯調節つまみを回せない)。タンク内蔵機種は耐震自動消火装置セットレバーが独立して設けられ、このレバーを押し下げないとロック機構が作動し芯調節つまみを回せない。
  12. ^ ただし、この「レーザーバーナー」はポット式の燃焼機構の発展形である。詳細は石油ファンヒーター#ポット式を参照
  13. ^ サンポットは2017-2018シーズンまでロータリー式を使用してきたが、2018-2019モデルからは「レーザーバーナー」の特許を購入し「ハイブリッドバーナー」の名称で製造・販売している。
  14. ^ a b 2022年4月、長府製作所に吸収合併。

出典

  1. ^ サンポット2018-2019版石油ストーブカタログ。PDF版
  2. ^ a b c 名古屋税関管内における“石油ストーブ”の輸出 名古屋税関調査統計課、2020年4月18日閲覧。
  3. ^ a b 暖房器具による事故の防止について 製品評価技術基盤機構
  4. ^ 誤使用による死亡事故、最多は石油ストーブ
  5. ^ 爆発事故の例
  6. ^ 日本の住宅の平均寿命
  7. ^ [1]


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