アルゴリズム的ランダムな無限列
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/21 00:17 UTC 版)
アルゴリズム的ランダムな無限列(あるごりずむてきらんだむなむげんれつ、英: Algorithmically random sequence)、あるいは単にランダムな列は、直感的にはどんなアルゴリズムにとってもランダムに見える二進無限列のことを言う。この定義は有限文字の列にも上手く適用される。ランダムな列はアルゴリズム情報理論において中心となる対象である。実行時間に特定の上限のあるアルゴリズムや神託への伺いを許したアルゴリズムなど、いくつかの異なった種類のアルゴリズムが考えられ、それに応じて異なったランダムネスの概念が存在する。もっとも良く知られているのはマルティンレーフランダムネス(1ランダムネスとも言う)であるが、もっと強いランダムネスや弱いランダムネスも存在する。単に「ランダム」と言った場合には、マルティンレーフランダムであることを意味することが多い。二進無限列は単位区間の実数と同一視できるので、ランダムな2進無限列はランダムな実数と呼ばれることもある。さらに、二進無限列は自然数の集合の特性関数とも同一視されるので、自然数の集合と見ることもある。二進のマルティンレーフランダムの無限列のクラスはRANDやMLRで表される。
- ^ Jean-Paul Delahaye, Randomness, Unpredictability and Absence of Order, in Philosophy of Probability, p. 145-167, Springer 1993.
- ^ John M. Hitchcock and Jack H. Lutz (2006). “Why computational complexity requires stricter martingales”. Theory of Computing Systems.
- 1 アルゴリズム的ランダムな無限列とは
- 2 アルゴリズム的ランダムな無限列の概要
- 3 マルティンレーフランダムの性質の例
- 4 相対的なランダムネス
- 5 関連項目
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