Ringo (album)とは? わかりやすく解説

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リンゴ (アルバム)

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 01:58 UTC 版)

リンゴ』(英語: Ringo )は、リンゴ・スター1973年11月に発表した3枚目のスタジオ・アルバムである。


注釈

  1. ^ 同時期に「ダウン・アンド・アウト」もレコーディングされている[9]
  2. ^ スターは参加したライヴ・アルバム『バングラデシュ・コンサート』が年間最優秀アルバム賞にノミネートされていた。
  3. ^ ペリーはアルバム『センチメンタル・ジャーニー』で表題曲のアレンジを担当していた。1972年3月にニルソンのアルバム『シュミルソン二世』のレコーディングでスターと初めて対面し、アルバム制作を打診していた[14]。またプロデュースしたニルソンの「ウィズアウト・ユー」がグラミー賞・年間最優秀レコード賞にノミネートされており、会場でスターと再会した[11]
  4. ^ ビートルズ解散以来、疎遠になっていたマッカートニーには、レノンとハリスンが楽曲提供に同意したことを伝えた上で「仲間外れにされたくないだろ」と説得した[16]
  5. ^ 10テイク、約18分に及ぶ[18]このセッションではクラウス・フォアマンがベースを担当しており、「ビートルズがマッカートニーの代わりにフォアマンを迎えて再結成した」とイギリスの音楽雑誌『メロディーメーカー』が報じ、世界的なニュースとなった。
  6. ^ マッカートニーは前年6月、ツアー先のスウェーデンに於いて大麻不法所持で逮捕されことで、入国ビザが取得できなかった[21]
  7. ^ スターは幼少期からタップダンスを習っていたといわれている。
  8. ^ 『マインド・ゲーム』は10月29日にアメリカで、11月16日にイギリスで発売された。
  9. ^ 1位はエルトン・ジョンの『黄昏のレンガ路』だった[30]
  10. ^ これに対してレノンの『マインド・ゲーム』はアメリカで9位、イギリスで13位が最高位だった。
  11. ^ 一旦演奏が終了した後、マッカートニーのシャウトで再開する編集がされている。アメリカでは8トラックテープカセットテープ の初回版にも収録されていた[23]
  12. ^ レーベル面に使用されたスターが「銀箔でできた大きな星」から頭を出している写真はファインスタインによるもので[32]、彼はハリスンの『オール・シングス・マスト・パス』のジャケット写真も担当していた[33]
  13. ^ ビジュアル・アーティスト、アニメーション・ディレクター。アヴェレイジ・ホワイト・バンドアヴェレイジ・ホワイト・バンド パーラメントトロンビピュレイションなどのジャケット・アートを担当した。また1974年にはスターとニルソンの発案によるアニメーション作品『ハリーとスターのナイトアウト(Harry and Ringo's Night Out)』の制作を行った[35][36][37]
  14. ^ 初めはフォアマンがジャケット・アートも担当することになっていた[38][39]
  15. ^ 他にマッカートニー夫妻の愛犬マーサ、セッションには参加していない、スターが出演した映画『マジック・クリスチャン』の原作者テリー・サザーン、主演俳優ピーター・セラーズと妻ミランダクオリーオノ・ヨーコリチャード・マニュエルも描かれている[38]
  16. ^ 「Duit On Mon Dei」は「Do it on Monday (月曜日にやれ)」の語呂合わせで、元々ビートルズがイギリスの国章に書かれている「Dieu et mon droit (神と我が権利)」をもじって使っていた言葉である。ニルソンも気に入っており、後に自身のアルバムの題名に使った。
  17. ^ フォアマンはビートルズの『リボルバー』のジャケットを描いている。
  18. ^ クラウス・フォアマンのガールフレンド。後に結婚した。
  19. ^ クリス・オーデル(アップル社員)、シンシア・ウェッブ[注釈 18]、リンダ・マッカートニー、モーリン・スターキー、パティ・ハリスン、マル・エヴァンス、ヒラリー・ジェラード(リンゴのマネージャー)に贈っている。
  20. ^ 実際はファンクラブではなく、レコード・プラント・スタジオの共同設立者であるゲイリー・ケルグレンが1973年3月からレコード・プラント主催で開始した、親友で有名なスタジオ・ドラマーのケルトナーによる毎週日曜夜に行われたジャム・セッション「ジム・ケルトナー・ファンクラブ・アワー」のことである。このセッションにはピート・タウンゼントロニー・ウッドビリー・プレストンミック・ジャガージョージ・ハリスンなどの有名ミュージシャンが参加していた[41]
  21. ^ この住所はロサンゼルスハリウッドにあるキャピトル・レコード・ビルのものであった。
  22. ^ ハリソンは、マッカートニーがウイングスのアルバム『レッド・ローズ・スピードウェイ』の裏表紙に「ウイングス・ファン・クラブについての詳細は、切手を貼った返信用封筒で(for more information on the Wings' Fun Club send a stamped self-addressed envelope to...)」と掲載したことを揶揄するかのように、アルバム『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』の裏表紙に「ジム・ケルトナー・ファンクラブについてのすべては、切手を貼った服を着ていない象で(for all information send a stamped undressed elephant to...)」と掲載した。これを踏まえてスターは「ジム・ケルトナー・ファンクラブについてのすべては、切手を貼った服を着ていない封筒で(for all information send a stamped undressed envelope to...)」と掲載した。
  23. ^ 先行して発売されたUS盤では誤って「ホールド・オン」と表記されていた。UK盤では正しく表記されたが、日本盤のブックレットではカッコ書きで「ホールド・オン」が併記された。
  24. ^ アメリカのギタリスト。レノンの『ロックン・ロール』など、セッション・ミュージシャンとして多くのアーティストの作品に参加している[42]
  25. ^ アメリカのソングライター、ピアニスト、アレンジャー、ニール・ダイアモンドのバンドメンバーとして知られている[43]
  26. ^ ルイス・ギルバート の息子。ヘンツェルのマネージャーとして、自身のレーベルのために才能あるアーティストを探していたスターに彼を紹介した[59]
  27. ^ このスタジオは1970年にレノンが建設したアスコット・サウンド・スタジオである。1973年にスターが購入した。

出典

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