PzB M.SS.41とは? わかりやすく解説

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PzB M.SS.41

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/06 14:42 UTC 版)

PzB M.SS.41ドイツ語: Panzerbüchse Modell.SchutzStaffel.41 [注釈 3]):「対戦車銃41型,親衛隊向け」の意)は、ナチス・ドイツ武装親衛隊第二次世界大戦で使用した対戦車ライフルである。


  1. ^ a b チェコ語の“Brno”の発音はカタカナ表記であれば「ブルンノ」が原発音に近いが( listen[ヘルプ/ファイル])、日本では慣例的に「ブルーノ」もしくは「ブルノ」と表記されることが多い。銃器製造元の名称としては「ブルーノ」が多く用いられているため、当項目では「ブルーノ」と表記する。
  2. ^ a b 全長及び銃身長は参考にした書籍やwebサイト等により数値にばらつきがあり、複数の実物を取材したというVALKA.czのページ[1]では床尾板を含めない全長に1,372mmと1,353mmのものが、銃身長に1,145mmと1,132mmのものが存在した、としている。
    Wikipediaロシア語版を始め、多くのwebサイトや書籍では全長を1,360mmとしており[2](1,339mmとしているwebサイトもある[3])、銃身長に関しては1,100mm[2]としている(『WAFFEN REVUE』誌では「1,102mm」としている)[4]
  3. ^ ドイツ語で“Panzer”は「装甲」、転じて「戦車」を、“Büchse”とは「ライフル銃」(原意としては「片方の開いた筒状のもの」を示す言葉で、ドイツ語としては通常「拳銃を除いた手持ち火器」「軍事用途ではないライフル銃」を指す。日本語の訳語としては「ライフル銃」、もしくは「猟銃」とされることが一般的である)を意味する単語で、“Panzerbüchse”は日本語では通常「対戦車銃」もしくは「対戦車ライフル」と訳される。
  4. ^ なお、ナチス・ドイツによる併合下では“ ドイツ語: Waffenwerke Brünn”および“Waffenfabrik Brünn”(ドイツ語で「ブリュン兵器生産所」および「ブリユン兵器工場」の意)と改称されて存続していた。
    当項目ではナチス・ドイツ併合下の期間についての事象であっても「ブルーノ造兵廠」で記述している。
  5. ^ 親衛隊作戦本部からは7.92mm口径の対戦車銃2,000丁と、15mm口径の対戦車銃117丁が発注された。
    ドイツ併合下のブルーノ造兵廠において、15mm口径の対戦車銃は“W / 15”の計画名で研究が進められ、15x104mm弾使用の対戦車銃、“Panzerbüchse 244”(チェコスロバキア名称“ZK416”)として1942年5月には完成したが、この時点では既にドイツ軍は対戦車銃に対して「いずれの口径のものも威力不足である」として方針を転換していたため、採用されずに終わった。
  6. ^ 量産品は試作品に比べ、銃口制退器が丸形から角型に変更されていること、チークパッドが大型化されている、といった差異がある。
  7. ^ ドイツ軍における対戦車銃の想定銃身命数は600発であったが、銃器における「銃身命数」とは「本来の性能値(射撃精度)を発揮できる発射数」であり、この実射試験の結果はVz.41の銃身命数が600発より遥かに短いことを示す。
  8. ^ 日本におけるカタカナ表記としては通常“ソロトゥルン”または“ゾロトゥルン”が用いられる[7]。日本では英語での発音に近い「ソロサーン」という表記も見られる。
    大日本帝国陸軍では、ゾロターンと表記している[8][9]
  1. ^ a b PT PUŠKA ZB 41
  2. ^ a b WORLD GUNS>Anti-tank rifles>PzB M.SS.41※一例
  3. ^ "The SS Anti-Tank Rifle M.SS.41"
  4. ^ a b 『WAFFEN REVUE』Nr.45 p.7258
    ※『WAFFEN REVUE』誌の頁数表記は通算番号制となっており、個別の頁数表記はない
  5. ^ Protitanková puška ZB vz. 41 (Pz. B. M. SS 41)
  6. ^ 『WAFFEN REVUE』Nr.46 p.7329
  7. ^ ソロトゥルン(ゾロトゥルン)Solothurn”. スイス政府観光局. 2016年10月29日閲覧。
  8. ^ JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C01006768200、大日記乙輯昭和11年(防衛省防衛研究所)”. 2016年10月29日閲覧。
  9. ^ JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C01006866000、大日記乙輯昭和12年(防衛省防衛研究所)”. 2016年10月29日閲覧。


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