ショパン:ポロネーズ第11番 ト短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ショパン:ポロネーズ第11番 ト短調 | Polonaise g-Moll KK.IIa/1 CT161 | 作曲年: 1817年 出版年: 1817年 初版出版地/出版社: Cybulski, 献呈先: Comtesse Victoire Skarbek |
作品解説
【作曲】1817年
【出版】1817年にワルシャワ(出版社:Cybulski)で出版
ショパンが7歳のときの作品。記譜された現存する作品の中では、これがショパンの第1作である。父親が譜面に書き取ったこの曲は、ワルシャワのツィブルスキ神父の出版社から出されている。出版にあたっては、ショパンの名親であるスカルベク伯爵が、経済面での協力を行った。この曲は、彼の妹のヴィクトリア嬢に献呈されている。
翌1818年に出たワルシャワの雑誌には、「至難の曲をいともやすやすとかつ非凡なる審美眼を以てピアノ上で奏でるのみならず、数篇の舞曲、変奏曲の作者でもあり、それらの作も??何より作曲家の幼年を考えれば??音楽専門家諸氏が驚嘆措く能わざる水準なればなり。」(関口時正訳)と掲載された。
構造はA(1-22小節)-B(23-38小節)-A(1-12小節)の三部形式。両手を交差させ、また多様な伴奏型を用いるなど、幼いながらもピアノの表現の可能性を追求しているのが窺える。
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