MTRON
別名:マクロトロン,Macro TRON
MTRONとは、TRONプロジェクトにおいて分散コンピューティングを実現するための仕様である。
MTRONでは、TRONプロジェクトで推進されているITRON、BTRON、CTRONなどの各プラットフォームのOSを統合するための仕様である。TRONプロジェクトが長期的な目標としている次世代ユビキタスコンピューティング環境「HFDS」(Highly Functionally Distributed System)、すなわち「どこでもコンピュータ」を実現するための技術と言える。
参照リンク
TRONSHOW-T-Engine - (tron.org)
MTRON
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:21 UTC 版)
「TRONプロジェクト」の記事における「MTRON」の解説
「Macro TRON」の略。ITRON、BTRON、CTRONなどのTRON系OSで構成される、超機能分散システム(HFDS)全体を対象とするようなOS(の構想)である。1984年に提唱された。 上記のように、HFDS(どこでもコンピュータ)な社会が実現し、身の回りに存在するあらゆるものにTRON系OSが搭載されることになると、それらを統括するネットワークシステムが必要となる。別々に設計された機器を、MTRONを介して相互に接続することが可能になる。MTRONの存在によって、開いたネットワーク(現在で言う分散コンピューティング)環境が実現すると想定された。 これがTRONプロジェクトの最終目標であるとされたが、結局ITRON以外は普及しなかったため、MTRONは構想だけで終わった。
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