L2 上のユニタリ作用素としてとは? わかりやすく解説

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L2 上のユニタリ作用素として

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/23 08:07 UTC 版)

メリン変換」の記事における「L2 上のユニタリ作用素として」の解説

ヒルベルト空間研究において、メリン変換は少し異なった方法定められるL 2 ( 0 , ∞ ) {\displaystyle L^{2}(0,\infty )} (Lp空間参照されたい)の関数に対して基本帯(fundamental strip)は常に 1 2 + i R {\displaystyle {\tfrac {1}{2}}+i\mathbb {R} } を含む。そのため、線形作用素 M ~ {\displaystyle {\tilde {\mathcal {M}}}} を M ~ : L 2 ( 0 , ∞ ) → L 2 ( − ∞ , ∞ ) , { M ~ f } ( s ) := 1 2 π ∫ 0 ∞ x − 1 2 + i s f ( x ) d x {\displaystyle {\tilde {\mathcal {M}}}\colon L^{2}(0,\infty )\to L^{2}(-\infty ,\infty ),\{{\tilde {\mathcal {M}}}f\}(s):={\frac {1}{\sqrt {2\pi }}}\int _{0}^{\infty }x^{-{\frac {1}{2}}+is}f(x)\,dx} によって定義することが出来る。言い換えると、集合 { M ~ f } ( s ) := 1 2 π { M f } ( 1 2 − i s ) {\displaystyle \{{\tilde {\mathcal {M}}}f\}(s):={\tfrac {1}{\sqrt {2\pi }}}\{{\mathcal {M}}f\}({\tfrac {1}{2}}-is)} を定義することが出来る。この作用素通常 M {\displaystyle {\mathcal {M}}} とシンプルに記述され、「メリン変換」と呼ばれる。しかしここでは、上で記述区別するために M ~ {\displaystyle {\tilde {\mathcal {M}}}} を記号として用いる。このときメリン逆定理英語版)により、 M ~ {\displaystyle {\tilde {\mathcal {M}}}} は可逆であって、その逆は M ~ − 1 : L 2 ( − ∞ , ∞ ) → L 2 ( 0 , ∞ ) , { M ~ − 1 φ } ( x ) = 1 2 π ∫ − ∞ ∞ x − 1 2 − i s φ ( s ) d s {\displaystyle {\tilde {\mathcal {M}}}^{-1}\colon L^{2}(-\infty ,\infty )\to L^{2}(0,\infty ),\{{\tilde {\mathcal {M}}}^{-1}\varphi \}(x)={\frac {1}{\sqrt {2\pi }}}\int _{-\infty }^{\infty }x^{-{\frac {1}{2}}-is}\varphi (s)\,ds} と得られることが分かる。さらにこの作用素等長であること、すなわち ‖ M ~ f ‖ L 2 ( − ∞ , ∞ ) = ‖ f ‖ L 2 ( 0 , ∞ ) {\displaystyle \|{\tilde {\mathcal {M}}}f\|_{L^{2}(-\infty ,\infty )}=\|f\|_{L^{2}(0,\infty )}} がすべての f ∈ L 2 ( 0 , ∞ ) {\displaystyle f\in L^{2}(0,\infty )} に対して成立することが分かる(この性質のために係数 1 / 2 π {\displaystyle 1/{\sqrt {2\pi }}} が用いられている)。したがって、 M ~ {\displaystyle {\tilde {\mathcal {M}}}} はユニタリ作用素である。

※この「L2 上のユニタリ作用素として」の解説は、「メリン変換」の解説の一部です。
「L2 上のユニタリ作用素として」を含む「メリン変換」の記事については、「メリン変換」の概要を参照ください。

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