IT-130_(自走砲)とは? わかりやすく解説

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IT-130 (自走砲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/29 01:41 UTC 版)

IT-130Istrjebitjel' Tankov-130ロシア語:ИТ-130Истребитель Танков-130)はソビエト連邦で開発されたとされる自走砲[注釈 1]である。


注釈

  1. ^ ソビエト軍には第2次世界大戦時のドイツ軍のような「“砲塔を持たず、重装甲の戦闘室に対戦車威力を重視した砲を砲郭式に搭載した戦闘車両”を指すものとしての「駆逐戦車」という装甲戦闘車両の区分はないが、「Истребитель Танков」とはロシア語で“駆逐戦車”を意味するため(ドイツ語の“jagdpanzer”と同義)、「駆逐戦車」と分類/呼称することが正しいと思われる。
  2. ^ 搭載砲について、この時期に車載対戦車砲として選定するなら、IS-7(ИС-7)重戦車他に搭載されたS-26、オブイェークト279重戦車他に搭載されていたM-65といった海軍砲の発展型の戦車砲を用いるのが自然で、改めて野戦カノン砲から戦車砲を開発する必然性が希薄であり、IT-130の実在性についての疑問点の一つとして挙げられていた。
  3. ^ なお、ソビエトにおいて開発された装軌式自走砲で130mmカノン砲を搭載した車両としては、T-100多砲塔重戦車の車体にB-13 艦砲を搭載したSU-100Y、S-26 戦車砲をISU-152/122自走砲と同じ車体に搭載したISU-130(ИСУ-130(Объект 250) がある。
  4. ^ 一般的に知られている「IT-130」なる車両の画像は、1983年に発行された『Soviet Assault guns』(著: Steven Zaloga)に掲載されていたものが原典であるが、この書籍に掲載されていた画像は著作者の作成した想像図である[1]
  5. ^ 日本語訳は当項目の執筆者 / 編集者による

出典

  1. ^ a b ACES.GG|Ghe|6-04-2015|IT-122 и IT-130. Советские ПТ-САУ, которых не было ※2021年7月21日閲覧
  2. ^ U.S. Army Field Manual FM 100-2-3, p.398-399, "Armored Recovery Vehicle T-62-T"PDF ※2021年7月21日閲覧
  3. ^ JED>T-62T ARMOURED RECOVERY VEHICLE ※2021年7月21日現在非一般公開ページ
  4. ^ a b retired MAJ James M. Warford|Armored Vehicle Development Behind the Curtain: the Secret Life of the Soviet SU-122-54 Assault GunPDF ※2021年7月21日閲覧
  5. ^ a b ymorno.ru|DOMINIK|5.08.2019|Future Soviet Tank: как США придумывали танки для СССР ※2021年7月21日閲覧


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