グラノリェースとは? わかりやすく解説

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グラノリェース

(Granollers から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 20:39 UTC 版)

Granollers

  


 カタルーニャ州
 バルセロナ県
コマルカ バリェス・ウリアンタル
面積 70.2 km²
標高 150m
人口 62,950 人 (2023年)[1]
人口密度 896.72 人/km²
Granollers
スペイン内グラノリェースの位置
Granollers
バルセロナ県内グラノリェースの位置

北緯41度36分31秒 東経2度17分28秒 / 北緯41.60861度 東経2.29111度 / 41.60861; 2.29111座標: 北緯41度36分31秒 東経2度17分28秒 / 北緯41.60861度 東経2.29111度 / 41.60861; 2.29111

グラノリェースGranollers)は、スペインカタルーニャ州バルセロナ県ムニシピ(基礎自治体)。バルセロナの北約26kmの距離にある。

バルセロナの北に位置するバリェス・ウリアンタル郡の郡都である。グラノリェースはバルセロナ都市圏に含まれるが、カノベーリャス、フランケサス・ダル・バリェスなどの近隣の小都市と共に地域都市圏を形成し、その中心都市として機能している。主な産業は製造業とサービス業である。

地理

グラノリェースはカタルーニャ沿岸盆地のなだらかな平地に位置する。

歴史

ローマ時代の廃墟跡が市内には確認されているが、グラノリェースの名前が歴史に登場したのは中世に入ってからである。

中世

13世紀から15世紀の間、キリスト教会、ロカの領主及びアラゴン王家の間でグラノリェースの土地の権利をめぐって争いが続いた。最終的にはアラゴン王アルフォンソ4世が1万フローリンを払うことで決着がつき、それ以降王家の領土となった。しかし、1462年-1472年にはフアン2世君主制支持者と共和制支持者との対立から内紛が起こった。この対立は君主制支持で落ち着いたが以降も内紛は絶えなかった。

近代化

16世紀には市制は安定し産業や人口増加などの繁栄を迎えた。この時期には多くの建物が建設された。この時代の建築物にはゴシック様式のサン・テステベ教会などがある。しかし、この繁栄期も長くは続かず、1640年 - 1659年のカタルーニャ反乱、1808年 - 1814年のナポレオン・ボナパルト軍によるスペイン独立戦争、さらには1875年の第三次カルリスタ戦争など再び紛争が続いた。

スペイン内戦

19世紀後半、鉄道敷設、道路整備を機に産業革命の波がグラノリェースにも押し寄せ、製造業が盛んになり、再び繁栄期を迎えた。その後、第二共和政など社会的、政治的な変化の過程を経ながら、スペイン内戦に突入した。内戦による被害は多大で、特に1938年5月31日のドイツ・イタリア軍による空爆は多くの死者と町の破壊をもたらした。

現在

内戦復興後は移民流入により都市が発展した。その一方、1960年代の繊維危機には他産業への転換が進んだ。1991年には2つの主要なスポーツ施設(カタロニア・サーキットとグラノリェース運動競技場)が開設された。

文化

市内の施設・行事

  • ポルチャーダ(La Porxada) 16世紀に建てられたルネサンス期の穀物取引市場跡
  • クラペー邸(Casa Clapers) 青い外壁が美しいモデルニスモの建築
  • サン・テステベ教会(l'església de Sant Esteve Granollers)
  • グラノリェース博物館(Museu de Granollers)
  • 青白祭(Festa Major de Blancs i Blaus)、8月最後の木曜の週に行われる毎年恒例の祭り。市民が青組と白組に分かれて競い合う。

周辺の施設

  • バルベイ邸(Casa Barbey, La Garriga 1910年)ガリーガにあるモデルニスモ建築
  • カタロニア・サーキット(Circuito de Cataluña 、モンメロ)
  • ロカ・ビレッジ・アウトレットモール(La Roca Village、ロカ・ダル・バリェス)

出身人物

ギャラリー

外部リンク

脚注

  1. ^ Idescat. El municipio en cifras”. www.idescat.cat. 2024年3月14日閲覧。



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