GDPデフレーター (GDPDeflator)
GDPデフレーター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/12 09:24 UTC 版)
経済学において、GDPデフレーター(GDP deflator)とは、ある経済機構において一年の間に新しく国内で生産されたすべての最終財とサービスの価格水準の指標であり、ある国(または地域)の名目GDPから実質GDPを算出するために用いられる物価である[1]。GDPは、国内総生産を表す。これは、ある一定の期間内(四半期または毎年)に一国の領土内で生産されたすべての最終財およびサービスの金銭的価値の合計である。名目GDPと実質GDPはそれぞれ物価の影響を排除していないGDPと排除したGDPであるため、その比にあたるGDPデフレーターは、物価変動の程度を表す物価指数であると解釈される。従ってGDPデフレーターの増加率がプラスであればインフレーション、マイナスであればデフレーションとみなせる。
- ^ “デフレーター(Deflator))”. 内閣府 経済社会総合研究所. 2011年5月23日閲覧。
- ^ “Concepts and Methods of the U.S. National Income and Product Accounts”. Bureau of Economic Analysis (2008年7月). 2011年5月10日閲覧。
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- ^ a b 消費者物価指数に関するQ&A(回答)統計局ホームページ
- ^ 神樹兵輔 『面白いほどよくわかる 最新経済のしくみ-マクロ経済からミクロ経済まで素朴な疑問を一発解消(学校で教えない教科書)』 日本文芸社、2008年、70頁。
- ^ a b インフレになるとデフレになるの怪ワイアードビジョン アーカイブ 2008年2月2日
- ^ a b 岩田規久男 『日本経済にいま何が起きているのか』 東洋経済新報社、2005年、14頁。
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- ^ a b c d CPIとGDPデフレーターにおける乖離について-家計消費デフレーターとCPI-ニッセイ基礎研究所 2014年7月3日
- ^ 森永卓郎 『「騙されない!」ための経済学 モリタク流・経済ニュースのウラ読み術』 PHP研究所〈PHPビジネス新書〉、2008年、96頁。
- 1 GDPデフレーターとは
- 2 GDPデフレーターの概要
- 3 脚注
「GDPデフレーター」の例文・使い方・用例・文例
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