部落の起源論争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/10/30 04:35 UTC 版)
部落の起源論争（ぶらくのきげんろんそう）は、被差別部落の起源、形成史に関わる学術的、政治的論争を指す。 非人については、書物での初見が謀反を起こした貴族とされていることなどもあって起源について大きな争いはなく[要出典]、特に穢多（えた・えった）差別に関して議論されている。
- ^ 『民俗学辞典』（1951、P550）では差別の大きな要因として「死穢や死霊とかかわりあう宗教的職能民を特別視する感覚」を挙げている。
- ^ 原田「幕藩社会と身分制」（「近世の被差別部落」P43）
- ^ 『部落の歴史像』解放出版社、2001年。
- ^ 上杉前掲書P242、上杉聰講演「部落の起源と天皇制」[1]（2006年）
- ^ 上杉前掲書P64によれば「紀伊国隅田荘赤塚村堂座証文」（1395年、高野山文書）に「血脈一度穢れては清くなることかなわず、穢多の子孫はいつまでも穢多なり」とある。
- ^ 上杉前掲書P52-62
- ^ 高本力『増補新版 部落の源流』p.198。
- ^ 1946年10月14日の講演での発言。「宗像郡部落解放委員会講演速記」、『部落解放史・ふくおか』第61号、福岡部落史研究会、1991年3月、p.128
- ^ 関口寛『20世紀初頭におけるアカデミズムと部落問題認識』
- ^ 田宮武『被差別部落の生活と闘い』（明石書店, 1986）p.243
- ^ 渡辺巳三郎『近代文学と被差別部落』p.241
- ^ 原田伴彦『部落解放を求めつづけて: 原田伴彦部落問題選集』p.153
- ^ 柴田道子『被差別部落の伝承と生活: 信州の部落.古老聞き書き』p.48
- ^ 塚原美村『未解放部落』p.236
- ^ 『資料集『賀川豊彦全集』と部落差別: 『賀川豊彦全集』第8巻の補遣として』p.54, 176
- ^ 岡本弥『特殊部落の解放』p.202
- ^ 賀川豊彦『貧民心理の研究』
- ^ 『日本キリスト教史における賀川豊彦: その思想と実践』p.117
- ^ 『岩波講座日本通史』第18巻、157頁
- ^ 小浜基次「形質人類学から見た日本の東と西」『国文学の解釈と鑑賞』二八巻五号）
- ^ 『天皇の伝説』p.196
- ^ 『天皇の伝説』p.199
- ^ 本田豊『新版 部落史を歩く 非人系部落の研究』211頁
[続きの解説]
「部落の起源論争」の続きの解説一覧
- 1 部落の起源論争とは
- 2 部落の起源論争の概要
- 3 差別の起源
- 4 古代起源説
- 5 関連項目
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