道俣神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/22 04:57 UTC 版)
道俣神(ちまたのかみ)とは、日本神話・『記紀』において、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が身に着けていた袴から成る、道に関する神[1]。『古事記』表記が道俣神で、『日本書紀』では開囓神(あきぐいのかみ)と表記している。古事記には冠から生まれた飽咋之宇斯能神(あきぐいのうしのかみ)というのもいる。もしかしたらそちらと同神の可能性もある。
注釈
- ^ 『日本書紀』は本文とともに複数の異伝を記載、異伝については「一書曰」と書き出しに記し、本文と区別している。『日本書紀』の編集が神秘的な物語性以上に、あくまで歴史・史実書物としての価値を重んじた主旨により製作したと考えられている。しかし、「一書」と記された異伝の中には歴史資料としても貴重な伝承も見られる。(武光 誠『地図で読む「古事記」「日本書紀」』PHP研究所〈PHP文庫〉、2011年。)
- ^ 現世と黄泉国との境にあるという坂。
- ^ 神事で、神霊(神のみたまのこと)を招き降ろす神座の一種。清浄な地を選び、榊などの常緑樹を立てる。臨時の祭祀にも用い、麻苧(あさお)・御幣(ごへい)などを飾る。
出典
- ^ a b 梅原「みぞぎの神々」第一章
- ^ 大辞林 第三版(ちまた[巷・岐・衢]) 三省堂 2015年6月20日閲覧
- ^ 日本人名大辞典+Plus「八衢比売神(やちまたひめのかみ)」 デジタル版 2015年6月20日閲覧
- ^ 島崎「天照大御神の誕生」第一章
- ^ 日本紀略「神代上」9頁
- ^ 大辞林 第三版(よもつひらさか[黄泉平坂]) 三省堂 2015年6月24日閲覧
- ^ 福井県神社庁『Q&A:家屋の祭りとはどういった意味があり、どういうことをするのですか?」 2015年6月25日閲覧
- ^ a b 東京都神社庁「地鎮祭・上棟祭について」 2015年6月25日閲覧
- ^ デジタル大辞泉「ひもろぎ[神籬衢」 小学館 2015年6月25日閲覧
- ^ 西牟田「神名・数詞一覧」436頁
- ^ 西牟田「神名・数詞一覧」414頁
- ^ a b 西牟田「神名・数詞一覧」417頁
- ^ a b 西牟田「神名・数詞一覧」424頁
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