運搬・輸送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/24 02:06 UTC 版)
敷地内運搬については、筑前勝田駅の北方に専用線が勝田線と並行して宇美川に当たる辺り迄行き、宇美川を橋梁で越えると竪坑等の主要産出箇所から来る専用線と合わさる。更に宇美川に沿って下る。途中香椎線をオーバークロスして越え下宇美駅へ至る。 香椎線をオーバークロスする位置は宇美川に沿っているので、香椎線宇美川橋梁が有る箇所で、専用線の線路は高い位置に敷設されていたが、現在、下に並行している位置の宇美町の町道と共に、元は炭鉱の構内であった。 その、宇美町の町道の脇には石炭の積み込み施設のホッパー(炭鉱ではポケットと呼ぶ)が残存しているので、産業遺跡の少ない三菱鉱業勝田鉱業所を偲ばせる施設である。 後に国鉄勝田線となる筑前参宮鉄道が1918年に宇美駅から筑前勝田駅へ仮営業を始め、1919年に宇美~吉塚駅が開通する迄は後の国鉄香椎線になる博多湾鉄道の宇美駅へ運んでいた。 博多湾鉄道開通は1904年であるので、依り古くから操業の海軍炭鉱の様に鹿児島本線の雑餉隈(現 南福岡)駅へ運んでいたのは付近の中小業者の炭鉱が産出した石炭であった。 下宇美駅での専用線での輸送を行ったのは、三菱鉱業が鉱区を買収してからで、それ以前は筑前勝田駅や宇美駅へ運び込み貨車積みをしており、手間が非常に掛かっていた。しかし、中小業者であったから間に合っていた。三菱鉱業に鉱区が買収されてからは、流石に間に合わず専用線の敷設となった。
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