貿易銀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/11 04:29 UTC 版)
貿易銀(ぼうえきぎん、Trade Dollar)とは貿易取引専用に発行された大型銀貨である。19世紀後半に、アメリカ合衆国、日本およびイギリスにおいて通常の大型銀貨とは別に特に貿易取引専用として発行された銀貨を指すが、メキシコ銀貨など世界市場において流通した1ドル銀貨と同サイズの洋銀すべてを指す場合もある。
- ^ 三上隆三 『江戸の貨幣物語』 東洋経済新報社、1996年
- ^ a b 『日本の貨幣 −収集の手引き−』 日本貨幣商協同組合、1998年
- ^ Martin, David A. (1973). "1853: The End of Bimetallism in the United States". The Journal of Economic History. 33 (4): 825–844. Retrieved 7 August 2017.
- ^ a b c Chester L. Krause and Clofford Mishler, Colin R. Brucell, Standard catalog of WORLD COINS, Krause publications, 1989
- ^ 大蔵省編纂 『明治大正財政史(第13巻)通貨・預金部資金』 大蔵省、1939年
- ^ 『新訂 貨幣手帳・日本コインの歴史と収集ガイド』 ボナンザ、1982年
- ^ 『造幣局百年史(資料編)』 大蔵省造幣局、1971年
- ^ Trade Dollar Mintages at coinfacts.com
- ^ 『造幣局長第五十二年報書(大正十四年度)』 大蔵省造幣局、1925年
- ^ 貨幣面の年号とは一致しない。
- ^ 明治10年銘と推定される。
- ^ 5枚の存在が確認。
- ^ 15枚の存在が確認。
貿易銀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 10:19 UTC 版)
16世紀から銀貨が貿易の支払いの中心となり、貿易専用に発行された銀貨を貿易銀と呼んだ。貿易銀の特徴は発行者とは異なる国々で流通した点にある。メキシコドルは国際貿易の決済通貨となり、19世紀から20世紀にかけて同量、同位の銀貨が各地で作られた。中国の銀元、香港ドル、日本の円銀、USドル、シンガポールドル、ベトナムのピアストルなどがある。マリア・テレジア銀貨は本国では19世紀以降流通しなかったが20世紀になっても紅海沿岸で使われ続けた。貿易銀は地域間の決済に使われ、各地の地元の通貨とは別個に流通した。
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