豊仁親王とは? わかりやすく解説

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光明天皇

(豊仁親王 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/04 11:37 UTC 版)

光明天皇(こうみょうてんのう、1322年1月11日元亨元年12月23日〉- 1380年7月26日康暦2年6月24日[2])は、日本北朝第2代天皇[注釈 3](在位:1336年9月20日建武3年8月15日〉- 1348年11月18日貞和4年10月27日〉)[4]豊仁(ゆたひと、旧字体: 豐仁)。


注釈

  1. ^ 光厳天皇・光明天皇の在位を認めつつ、隠岐から帰京した後醍醐天皇の在位も認め重祚とする場合(『続神皇正統記』など)(花園→後醍醐→光厳→後醍醐(重祚)→光明)。光明を践祚させた光厳上皇はこの立場に立っていたと見られる[1]
  2. ^ 光厳天皇・光明天皇の在位を認めず、後醍醐天皇の在位を一貫したものとし、光厳天皇・光明天皇を北朝の天皇とする場合(『皇統譜』など)(花園→後醍醐→後村上〈北朝:光厳→光明〉)。または、光厳天皇・光明天皇の在位を認め、後醍醐天皇の重祚を便宜上一代とする場合(『本朝皇胤紹運録』など)(花園→後醍醐→光厳→光明)。
  3. ^ 明治時代まで一般的であった『本朝皇胤紹運録』による天皇代数では、光明天皇は97代天皇[3]
  4. ^ 軍記物語『太平記』では、「後醍醐天皇が比叡山に立てこもった際、主戦派を宥めるため恒良親王に三種の神器を渡し皇位を譲った上で、足利尊氏と和解し京都に戻った」とされるが、これは『太平記』固有の描写であり、直ちに全てが真実とは認めがたい[12]。『神皇正統記』や『建武三年以来記』には受禅記事が見えない[12]。『白河証古文書』により、恒明自身は自分を新帝と認識し、綸旨の形式の文書を発給していたことはわかるため、ある期間まで何らかの皇位を認める手続きが行われたとも考えられるが、『太平記』の描写を全て肯定するものではない[12]

出典

  1. ^ 深津 2014, p. 163.
  2. ^ a b 「コトバンク」所収『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)「光明天皇」より
  3. ^ 片山杜秀『尊皇攘夷―水戸学の四百年』2021、p.197。
  4. ^ "光明天皇". 朝日日本歴史人物事典、日本大百科全書(ニッポニカ)、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. コトバンクより2023年1月13日閲覧
  5. ^ 宮内庁書陵部『天皇皇族実録172.光明天皇 巻1』1947、pp.1-2。
  6. ^ 宮内庁書陵部『天皇皇族実録172.光明天皇 巻1』1947、p.2。
  7. ^ 宮内庁書陵部『天皇皇族実録172.光明天皇 巻1』1947、p.3。
  8. ^ 『皇年代略記』光明院
  9. ^ 深津 2014, p. 194.
  10. ^ 『園太暦』観応2年12月28日条
  11. ^ 石原 2020, p. 135.
  12. ^ a b c 森 2013, §4.1.1 幻の北陸王朝.
  13. ^ 飯倉晴武 『地獄を二度も見た天皇 光厳院』吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、2015、p.124。
  14. ^ 林屋辰三郎『内乱のなかの貴族―園太暦の世界』
  15. ^ 辻 1944, pp. 113, 114.
  16. ^ a b 石原 2019, p. 121.
  17. ^ 石原 2020, p. 137.
  18. ^ 石原 2019, p. 115.
  19. ^ 石原 2019, p. 119.


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