見一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 23:08 UTC 版)
二桁以上の割り算の声である。珠算における二桁以上の割り算では特殊な操作が必要となるため、操作中に割られる数の頭と割る数が同じになった場合にこの割声にならい計算する。これを撞除法と言い、また歌の頭の文字から通称で見一と呼ばれる。 暗唱意味見一無頭作九一(けんいちむとうさっきゅうのいち) 一を見合わせて、九をつくり、その下桁に一を足す。 見二無頭作九二(けんにむとうさっきゅうのに) 二を見合わせて、九をつくり、その下桁に二を足す。 見三無頭作九三(けんさんむとうさっきゅうのさん) 三を見合わせて、九をつくり、その下桁に三を足す。 見四無頭作九四(けんしむとうさっきゅうのし) 四を見合わせて、九をつくり、その下桁に四を足す。 見五無頭作九五(けんごむとうさっきゅうのご) 五を見合わせて、九をつくり、その下桁に五を足す。 見六無頭作九六(けんろくむとうさっきゅうのろく) 六を見合わせて、九をつくり、その下桁に六を足す。 見七無頭作九七(けんしちむとうさっきゅうのしち) 七を見合わせて、九をつくり、その下桁に七を足す。 見八無頭作九八(けんはちむとうさっきゅうのはち) 八を見合わせて、九をつくり、その下桁に八を足す。 見九無頭作九九(けんくむとうさっきゅうのく) 九を見合わせて、九をつくり、その下桁に九を足す。 これは上の撞除をした後に操作につまった時(珠算の除法では引き算を行うので、下桁が引けなくなる)に用いる声である。 暗唱意味帰一倍一(きいちばいいち) 見一無頭作九一をした時、一を払って、下に一を足す。 帰一倍二(きいちばいに) 見二無頭作九二をした時、一を払って、下に二を足す。 帰一倍三(きいちばいさん) 見三無頭作九三をした時、一を払って、下に三を足す。 帰一倍四(きいちばいし) 見四無頭作九四をした時、一を払って、下に四を足す。 帰一倍五(きいちばいご) 見五無頭作九五をした時、一を払って、下に五を足す。 帰一倍六(きいちばいろく) 見六無頭作九六をした時、一を払って、下に六を足す。 帰一倍七(きいちばいしち) 見七無頭作九七をした時、一を払って、下に七を足す。 帰一倍八(きいちばいはち) 見八無頭作九八をした時、一を払って、下に八を足す。 帰一倍九(きいちばいく) 見九無頭作九九をした時、一を払って、下に九を足す。
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