茶草場農法
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茶草場農法(ちゃぐさばのうほう 英: Traditional tea-grass integrated system)とは、秋から冬にかけて茶園周辺の採草地「茶草場」で刈り取った草をチャノキの根元や畝間に敷く伝統農法のこと。2013年5月30日、国連食糧農業機関(FAO)は、世界的に重要な地域として「静岡の伝統的な茶草場農法」を世界重要農業遺産システム(Globally Important Agricultural Heritage System; GIAHS、通称 世界農業遺産)に認定した[1][2]。茶草場では多様な動物・植物の持続的な生存が期待される。
- ^ “「静岡の茶草場」を世界農業遺産に認定”. 中日新聞. (2013年5月30日) 2013年5月30日閲覧。
- ^ 同日、阿蘇草原の持続的農業(Managing Aso Grasslands for Sustainable Agriculture )と国東半島・宇佐の農林水産循環システム(Kunisaki Peninsula Usa Integrated Forestry, Agriculture and Fisheries System )も同様に世界重要農業遺産システムに認定された。
- ^ “茶草場として成立する半自然草地の多様性と維持機構の解明(21510250) 科研 基盤研究(C) 2009~2011年度”. 2014年6月3日閲覧。
- ^ 松田民俗研究所編 『井川雑穀文化調査報告書』井川雑穀文化調査委員会、2004年3月。
- ^ “世界農業遺産に「静岡の茶草場(ちゃぐさば)」が認定されました”. 川根本町ホームページ (2013年5月30日). 2013年7月29日閲覧。
- ^ “市の木・鳥・花”. 菊川市ホームページ. 2014年6月3日閲覧。
- ^ “牧之原市の花と木が決まりました”. 牧之原市ホームページ. 2014年6月3日閲覧。
- ^ “掛川市の市章・花・木・鳥”. 掛川市ホームページ. 2014年6月3日閲覧。
- ^ 稲垣栄洋、楠本良延 (2012年9月27日). “静岡の茶生産が守る貴重な植物”. Our World - 国連大学ウェブマガジン. 2014年6月3日閲覧。
- ^ “「静岡の茶草場農法」認証制度骨子決まる” (2013年9月4日). 2014年6月3日閲覧。
- ^ “静岡の茶草場農法実践者認定制度”. 島田市ホームページ. 2014年6月3日閲覧。
- ^ 楠本良延 (2010年11月17日). “農業が育むもう一つの自然「茶草場の生物多様性」”. 農業環境技術研究所研究成果発表会. 農業環境技術研究所. p. 29. 2014年6月3日閲覧。
- 1 茶草場農法とは
- 2 茶草場農法の概要
- 3 脚注
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