自画像 (デューラー、1493年)
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『自画像』(じかぞう、仏: Autoportrait、英: Self-Portrait)、または『アザミを持っている芸術家の肖像』(アザミをもっているげいじゅつかのしょうぞう、仏: Autoportrait au chardon、英: Portrait of the Artist Holding a Thisle)は、ドイツのルネサンス期の巨匠、アルブレヒト・デューラーが制作した絵画である。羊皮紙に油彩で描かれており、カンヴァスに移転されている。画家は生涯にわたり素描、油彩の自画像を複数残しているが、1493年に描かれた本作はデューラーが描いた自画像の中で最初期の作品の1つであり、北ヨーロッパの芸術家による最初の自画像のうちの1点であると見なされている[1]。なお、デューラーは、本作の後にも油彩で26歳の時の『自画像』(プラド美術館、マドリード) と28歳の時の『自画像』 (アルテ・ピナコテーク、ミュンヘン) を描いている。本作は、1922年にパリのルーヴル美術館に購入された[2]。
- ^ Fenyő, Iván (1956). Albrecht Dürer. Budapest: Corvina. p. 16.
- ^ a b Gowing (1987), p. 164
- ^ a b Wolf (2006), p. 28.
- ^ a b c 『カンヴァス世界の大画家 7 デューラー』、1983年、77-78頁。
- ^ NHKルーブル美術館IV ルネサンスの波動、1985年、56頁。
- ^ Botanical herbal note on the eryngium, on Botanical.com. Accessed 13 January 2012
- ^ Brion (1960), p. 127
- ^ a b ルーヴル美術館 収蔵絵画のすべて、2011年、429頁。
- ^ J.L. Koerner, The Moment of Self-portraiture in German Renaissance Art, University of Chicago Press (1997).
- ^ H. von Einem, Goethe und Dürer – Goethes Kunstphilosophie, Hamburg: von Schröder (1947).
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- 4 外部リンク
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