聞役の職務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/19 19:15 UTC 版)
聞役達の主な職務は、長崎奉行からの指示を国元に伝えることや、情報収集に、貿易品の調達、諸藩との情報交換であった。 聞役の官舎である蔵屋敷では貿易品を調達したり長崎奉行からの連絡の取り次ぎに当ったりしたが、長崎に設置された西国諸藩の諜報機関としての性格も持っていた。 聞役たちの一番忙しい時期は、オランダ船や中国船が入港する6月下旬から9月上旬までである。進物用の舶来品の購入も聞役の重要な任務で、藩主や藩主の子女らの使用品、幕府や他藩への贈答品等、様々な注文書が聞役の元へ届く。 他にも、長崎で借銀を調達することや、他藩の領内を領主が通行する際の各藩への儀礼的な挨拶も聞役の任務であった。
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