美知主(みちのうし)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 15:07 UTC 版)
「銀の海 金の大地」の記事における「美知主(みちのうし)」の解説
丹波一族の首長(おびと)。日子坐の長子で、息長豪族の一番上の王子。40歳近いが、背の高い美丈夫で、年齢よりも若々しく見える。水穂の将軍とよばれ、戦にも政治にも長けた人格者で、多くの人々から信頼されている。本来なら息長豪族の長として一族をひきいるべき立場だが、なぜか息長を弟の真若王にまかせて、自分は丹波の土着豪族の娘をめとり、首長におさまっている。しかし、真若王自身が美知主に頭があがらず、兵士や長老たちも、真若王よりも美知主に従っているので、実質的に息長を取り仕切っているのは美知主である。真秀を「日子坐の娘」として息長に預けた。気まぐれのようにみせながら、真秀たち御影母子を大切にあつかうが、そのくせ頼りきらせない冷たいところがある。真秀が佐保における自分の境遇を知ったとき、真実の父親を明かす。
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