紛争の飛び火
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 20:57 UTC 版)
北部の都市モースルでは11月9日から武装勢力(恐らくはファルージャからの転戦)によって警察署が襲撃され、11月13日に西部が勢力下に置かれた。米軍は11月14日に200人で占領された警察署を奪還したが町の制圧には至らず、ファルージャの一個歩兵大隊を転戦させ、11月16日から米軍1200人とイラク軍1600人で攻撃を開始した。12月にほとんどを奪還し、同月中旬に最後の支配地域を空爆した。これに対して武装勢力は22日、モースルの米軍基地に自爆テロを加え、米兵19人とイラク人3人を殺害した。 ファルージャでは11月19日以降も散発的な戦闘が続いたが、12月に入って7割の地域で武装勢力の勢力が回復し、治安は更に悪化した。12月15日、連合軍は武装勢力との間で大規模な戦闘となったが、これを制圧した。 ファルージャ占領後、米軍は地元の武装勢力でも親米的なグループをイラク軍・イラク警察として認めて治安維持に当たらせることで、米軍兵力を撤収させていたが、彼らは戦闘が起こると逃亡したり、敵へ寝返ったりするものが多い。また、米軍式の訓練を受けて戦闘技術を持った兵士が脱走して、反米的な武装勢力に加わることもあるという。
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