筋膜の葉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 00:05 UTC 版)
哺乳類の側頭筋膜は2葉、頸筋膜は3葉に分かれている。また、側腹筋の筋膜が癒合し腹直筋を包んだ腹直筋鞘も2葉に分かれている。 側頭筋膜の下部は2葉に分かれ、浅葉(せんよう、lamina superficialis)および深葉(しんよう、lamina profunda)と呼ばれる。浅葉は頬骨弓の外側面に、深葉は頬骨弓の外側面に着き、両葉間には脂肪組織がある。 頸筋膜のうち、広頸筋の下にある筋膜を浅葉(せんよう、investing layer、lamina superficialis, lamina colli superficialis)、舌骨下筋を包む筋膜を気管前葉(きかんぜんよう、lamina pretrachealis)、後頸筋を包む筋膜を椎前葉(ついぜんよう、lamina preverterbralis, lamina profunda (praevertebralis))と呼ぶ。頸動脈鞘はこれらの筋膜で構成される。 腹直筋鞘は前葉(ぜんよう、lamina anterior)および後葉(こうよう、lamina posterior)の前後2葉からなる。外腹斜筋の腱膜は前葉に入り、内腹斜筋では下部は前葉のみに入るが、腱膜の大半は前後2葉に分かれて前後両葉に入る。腹横筋の腱膜は弓状線より上部は後葉、下部は前葉に入る。
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