穿刺液検査とは? わかりやすく解説

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穿刺液検査

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/22 23:42 UTC 版)

穿刺液検査(せんしえきけんさ、: puncture examination)とは、胸水、腹水、心嚢水、関節液、など、体腔液を穿刺により採取して行う検査である。


  1. ^ 「滲出液」と「浸出液」の二種類の表記があるが、ここでは、日本医学会医学用語辞典にあわせて滲出液に統一する。
  2. ^ ここに示すのは一般的な傾向であり、絶対的なものではない。漏出液と滲出液の鑑別には、胸水におけるLightの基準、肝硬変などの門脈圧亢進症における血清・腹水アルブミン濃度差、など、多数の基準が提案されている。
  3. ^ 利尿薬投与時は、漏出液でも濃縮されて蛋白濃度が上昇することがある。
  4. ^ 白血球などの細胞によりブドウ糖が消費されるため、細胞の多い滲出液では低値となる。
  5. ^ リバルタ反応は、希酢酸中に滴下した穿刺液の蛋白凝固による白濁を観察する検査であり、陽性なら滲出液が示唆される。古典的な検査であり、近年は意義が低いとされる。
  6. ^ 中皮細胞とは、胸腔、心膜腔、腹腔、などの体腔の壁の内面、および、体腔内の臓器の表面を覆っている細胞である。中皮も参照。
  7. ^ 心嚢水の滲出液と漏出液の判定基準は確立したものはないが、胸水のLightの基準が準用されることがある。
  1. ^ a b 高久史麿 編『臨床検査データブック2021-2022』医学書院、2021年1月15日。ISBN 978-4-260-04287-1 
  2. ^ a b c 櫻林郁之介 編『今日の臨床検査2021-2022』南江堂、2021年5月15日。ISBN 978-4-524-22803-4 
  3. ^ a b 穿刺液検体の検査法―細胞数と細胞分類を中心に―~胸水,腹水,心嚢水,関節液,CAPD排液~. 保科 ひづる, et al. 医学検査. 2020;69(4):701–710.
  4. ^ a b 大西宏明, Medical Practice編集委員会 編『臨床検査ガイド 2020年改訂版』文光堂、2020年6月17日。ISBN 978-4-8306-8037-3 
  5. ^ Pleural, peritoneal and pericardial effusions – a biochemical approach. Kopcinovic, LM. et al. Biochem Med (Zagreb). 2014 Feb; 24(1): 123–137.
  6. ^ 日本透析医学会 腹膜透析ガイドライン2019


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