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空の鏡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/18 16:12 UTC 版)

空の鏡
松たか子スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
レーベル アリスタジャパン
(BVCR-791)
プロデュース 日向大介
永山耕三
チャート最高順位
松たか子 アルバム 年表
空の鏡
1997年
アイノトビラ
1998年
EANコード
EAN 4988017071243
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空の鏡』(そらのかがみ)は、松たか子の1枚目のオリジナルアルバム。1997年6月28日発売。

概要

女優松たか子のデビュー・アルバム。デビューシングル「明日、春が来たら 」、セカンドシングル「I STAND ALONE」、そして松竹配給アニメーション映画ジャングル大帝」のイメージソングとなったサードシングル「WIND SONG」のアルバムバージョンを収録。

サウンドプロデュースは日向大介・総合的なコンセプトの統括は永山耕三が担当[1]

ロングバケーション」での松のピアノの腕、永山・日向の提示した世界観を上手に演じ切った松の演技力に驚いた永山が、撮影終了後の打ち上げの際にミュージシャン活動を勧めた[1]

アルバムタイトルは松が本作に収録されている同曲の最後の詞から閃き、「空が自分を写す鏡の様に思えて、今の松自身がそのまま映っている」という意味合いを持たせた[2]

永山は松がベーシックな音楽的素質があることを見て、「バンドがセッションするような感じで作ろう。それが彼女にもプラスになるだろう」と方針を固めた[1]

松は曲について「今いっぱいかかっている様な、速いテンポの曲はとてもついていけない。懐かしく、優しい、ゆったりしたメロディが好きなので、そういうのが歌いたい」と注文し、歌い方は「上手く歌うのではなく、自分自身が気持ち良く、楽しく感じたままを歌えたらいいな」と思いながら挑んだ[2]

永山は「3~4年したら彼女は自分でセルフプロデュースしたアルバムを出しているでしょう。そうなった時に邪魔にならないような1stアルバムを作れた」と振り返っている[1]

なお、本作は表記はないがHDCD仕様となっている。

収録曲

CD
全編曲: 日向大介
#タイトル作詞作曲時間
1.「Introduction〜ガールフレンド」(演奏:松たか子) 日向大介
2.「Hello goodbye」坂元裕二日向大介
3.I STAND ALONE松たか子日向大介
4.lovesick前田たかひろ日向大介、BUD RIZZO
5.「空の鏡」坂元裕二日向大介
6.「After the rain」坂元裕二日向大介
7.ずっと…いようよ松たか子日向大介
8.「a piano piece for Carol」(演奏:松たか子) 日向大介
9.「東京バード」坂元裕二日向大介
10.「からいかれ」前田たかひろ日向大介、BUD RIZZO
11.明日、春が来たら坂元裕二日向大介
12.WIND SONG 〜Album Version〜坂元裕二日向大介
13.「Girlfriend〜Angels of our time」坂元裕二日向大介

楽曲解説

  • Introduction〜ガールフレンド
    • 永山の「アルバム全体のトーンを披露する」というテーマの元に制作された[1]
  • Hello goodbye
    • 日向は「ロサンゼルスの今の音楽」をコンセプトに制作し、坂本に「夏の終わりの恋の歌」「振られる展開」をテーマに歌詞をオファーした[1]
    • アルバムの中で最初に出来上がり、松はレコーディングが始まる前から終わる直前まで仕事が入っていない時間でも歌っていた程の愛着を抱いた[1]
  • 空の鏡
    • 「本業が女優である松が、鏡に映る度に入れ替わる『空の鏡』」と「心を移す鏡」のダブルミーニングを永山が思いついた[1]
  • After the rain
    • 仮タイトルは「カッパ」だった[1]
  • a piano piece for Carol
    • ネーミングはキャロル・キングを意識している[1]
    • 最初はバラードのボーカル曲として制作したが、歌うには非常に難しいメロディになったので、松がピアノを弾くことになった[1]
    • 10テイクかけて松が試行錯誤しながら録ったため、実質編曲は松[1]
    • 日向が口づてでメロディを教えたが、譜面がなかったので、勢いで録った[1]
  • からいかれ
    • アルバムで最後にできた曲[1]
    • 詞は「女の子が彼氏の家に行ってカレーを作る」がテーマ[1]
    • 日向が「仮歌の時に冗談で入れた『カレーライス』という単語が妙にハマったので、できればこの単語を活かしてほしい」と前田にオファーを出した。ここから、「辛口の彼」「辛いカレーライス」をかけて「からいかれ」とタイトルを決めた。本番のレコーディングの直前に、ディレクターの要請で急遽最後のメロディに「カレーライスのレシピ」を意識した歌詞を描いた[3]
  • 東京バード
  • WIND SONG 〜Album Version〜
    • アルバムの方向性と唯一コンセプトが違う派手さのある曲[1]
  • Girlfriend〜Angels of our time
    • 「WIND SONG」が派手過ぎたので、「アルバムの最初に戻る」という意味で最後の曲にした[1]
    • 歌詞は「高校時代の女友達が集まってきて、酒を飲みながら昔のバカな話をする」がテーマ[1]
    • 松は「『Introduction〜ガールフレンド』で『ラララ』で歌った同じメロディを改めてまとめた」と称している[1]

参加ミュージシャン

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 角川書店刊「月刊カドカワ」1997年8月号「総力特集 松たか子 これが私の生きる舞台」18P-48Pより。
  2. ^ a b 角川書店刊「CDでーた」1997年7月20日号「松たか子 1stアルバム『空の鏡』発表 感性のおもむくままに」pp.124-125より。
  3. ^ リットーミュージック刊「作詞のリズム」前田たかひろ著p.188より。




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