秋葉権現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/01 01:43 UTC 版)
秋葉権現(あきはごんげん)は秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神である。火防の霊験で広く知られ、近世期に全国に分社が勧請され秋葉講と呼ばれる講社が結成された。また、明治2年12月に相次いだ東京の大火の後に政府が建立した鎮火社(霊的な火災予防施設)においては、本来祀られていた神格を無視し民衆が秋葉権現を信仰した。その結果、周囲に置かれた延焼防止のための火除地が「秋葉ノ原」と呼ばれ、後に秋葉原という地名が誕生することになる。
- ^ 田村貞雄監修、中野東禅, 吉田俊英 編『秋葉信仰』民衆宗教史叢書第31巻、雄山閣、1998年
- ^ http://tochiokankou.jp/rekishi/akiba.html ◆秋葉神社と秋葉三尺坊
- ^ 秋葉総本殿可睡齋 - 秘法七十五膳御供式
- ^ 秋葉総本殿可睡斎御縁起
- ^ 田村貞雄『秋葉信仰の新研究』岩田書院、2014年
- ^ 『妖怪の本』学研、1999年、70頁。
- ^ 坂内龍雄『真言陀羅尼』p.233-235
- ^ 秋葉山本坊・峰本院ホームページ「み教え・ご利益」http://www.akihasan.or.jp/category01/index04.html
- ^ a b c 日本の神仏の辞典, 2001年6月, ISBN 978-4469012682
- ^ 静岡県森町|観光と文化 > 図説森町史 > 26. 秋葉信仰と森町
- ^ 辻善之助・村上専精・鷲尾順敬編『新編 明治維新神仏分離史料』第六巻東海編、名著出版、1983年、228‐230頁
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