神寵帝理念

世界宗教用語大事典

しんちょうていりねん 【神寵帝理念】

神の恩寵によって地上に立てられた皇帝を支配権の根底におく考え方。神帝とは区別される。カエサレア主教エウセビオス（四世紀）が、キリスト教徒皇帝コンスタンティヌス一世の崇高性と絶対権力を支持したのを、ドイツの古代史家エンスリンが名づけたもの。この皇帝理念は後期ローマ帝国やビザンチン帝国で発展し、その皇帝は神の代理人であり最も完全なキリスト教徒とされた。

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神寵帝理念

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神寵帝理念（しんちょうていりねん）は、皇帝（ローマ皇帝）は神（唯一神）によって選ばれ、その恩寵を受ける神寵帝（ドイツ語: Kaiser von Gottesgnaden 英語: emperor by the grace of God）であると考える思想である。4世紀の教父エウセビオスによって定式化され、専制君主政（ドミナトゥス）期におけるローマ帝国の皇帝権を支える思想的根拠となった。