独山子区とは? わかりやすく解説

独山子区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/16 05:50 UTC 版)

中華人民共和国 新疆ウイグル自治区 独山子区
カラマイ市の中の独山子区の位置
カラマイ市の中の独山子区の位置
中心座標 北緯45度36分 東経84度52分 / 北緯45.600度 東経84.867度 / 45.600; 84.867
簡体字 独山子
繁体字 獨山子
拼音 Dúshānzi
ウイグル語 مايتاغ رايونى
ウイグル語ローマ字転写 Maytagh
国家 中華人民共和国
自治区 新疆ウイグル
地級市 カラマイ市
行政級別 市轄区
面積
総面積 400.36 km²
人口
総人口(2019) 8.64 万人
経済
電話番号 0990
郵便番号 838600
行政区画代碼 650202
公式ウェブサイト http://www.dsz.gov.cn/

独山子区(どくざんし-く、ウイグル語:مايتاغ رايونى)は、中華人民共和国新疆ウイグル自治区カラマイ市に位置する市轄区

概要

独山子区は天山の北側斜面麓、ジュンガル盆地の南西縁部に位置している。独山子の地名は区内にある独山という山の名前から来ている。独山は他の山と接さず東西にそびえる山の形から、独立した山壁と言う意味である。独山はウイグル語カザフ語では「マイタク」「マイタオ」と呼ばれ「油山」と言う意味であり、原油が産出すると言うことを示唆している[1]

ウルムチ市から250km、カラマイ市中心部から150kmの距離にある。総面積400.34平方キロメートル。総人口約8.64万人である[1]

歴史

清代中華民国時代には独山子はウルムチ県に所属。1897年(光緒3年)、独山子油田の採掘開始。

1936年(民国25年)、ソビエト連邦の技術設備を活用するため、新疆省政府とソ連が共同で独山子煤油厰(石油精製所)を設立。独山子山北側斜面に油田関係技術者の居住区「独山子鉱区」が生まれる。1958年、カラマイ市が成立し、独山子が市内の直轄地区となる。

1982年、独山子区が設立される。1984年にカラマイ市は区制を廃止するも、1990年に区制復活、独山子区も復活した[2]

経済

独山子は中国における石油工業の発祥地の一つ。1897年に石油採掘が始まり、1909年に工業化油井として開業、1936年に独山子煤油厰が設立されるなど、石油加工の歴史が長い。2009年には、1000万トンの石油精製と100万トンのエチレン生産工程が竣工し、中国国内最大規模の精製加工一体施設となっている。2020年には、独山子石化における累計で加工原油710万トン、エチレン生産141万トンとなった[1]

行政区画

3街道を管轄:

交通

道路

天山を南北に貫通する独庫公路の起点でもあり、G312国道G217国道もここで交差する。烏奎高速公路、奎賽高等級公路、奎克高速公路もここを通っている[1]

  • G217国道(独庫公路を含む):
  • 烏奎高速公路(乌奎高速公路)
  • 奎賽高等級公路(奎赛高等级公路)
  • 奎克高速公路

鉄道

  • 第2アジア横断鉄道(第二条欧亚铁路)
  • 烏精線(乌精铁路)
  • 奎北線(奎北铁路)
  • 独山子専用鉄道(独山子自用铁路专用线)

観光

天山ヘの観光のゲートウェイとなっている。

  • 泥火山
  • 独山子大峡谷
  • 鹿角湾

脚注

  1. ^ a b c d 独山子区人民政府「魅力独山子」 [1]
  2. ^ [2]




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