民放競馬記者クラブ賞とは? わかりやすく解説

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民放競馬記者クラブ賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 22:52 UTC 版)

民放競馬記者クラブ賞(みんぽうけいばきしゃクラブしょう)とは、中央競馬のうち関東(美浦トレーニングセンター)所属の新人騎手を対象とした賞である[1]

概要

本賞は1977年創設[2]。民間放送競馬記者クラブ賞、関東新人騎手賞とも呼ぶ。民放競馬記者クラブに加盟している12社が選出する。同様の賞として栗東トレーニングセンター所属騎手を対象とした中央競馬関西放送記者クラブ賞がある。

「最も優秀な成績を残した」[1]新人騎手に贈られる賞であり、勝利数が基準となるが、制裁歴についても考慮される[3][4][5]

歴代受賞者

年度 受賞者 勝利数 所属厩舎 備考
1977年[2] 大塚栄三郎 13勝 吉野勇
1978年[6][1] 大江原隆 07勝 諏訪富三[6]
1979年[7][1] 国兼正信 09勝 鈴木勝太郎
1980年[8][1] 大西直宏 09勝 中尾銑治
1981年[9][1] 篠原茂 11勝 藤本晋
1982年[10][1] 杉浦宏昭 15勝 二本柳俊夫
1983年[11][1] 田面木博公 37勝 高松邦男
1984年[12][1] 天間昭一 14勝 森安弘昭
1985年[13][1] 柴田善臣 12勝 中野隆良
1986年[14][1] 武藤善則 10勝 黒坂洋基
1987年[15][1] 蛯名正義 30勝 矢野進
1988年[16][1] 藤原英幸 15勝 仲住芳雄
1989年[17][1] 小野次郎 15勝 高松邦男
1990年[18][1] 江田照男 27勝 田子冬樹
1991年[19][1] 橋本広喜 31勝 藤沢和雄
1992年[20][1] 横山義行 20勝 加賀武見
1993年[21][1] 亀山泰延 21勝 阿部新生
1994年[22][1] 高山太郎 25勝 佐藤全弘
1995年[23][1] 西田雄一郎 10勝 境征勝
1996年[24][1] 柴田大知 27勝 栗田博憲
牧原由貴子 09勝 増沢末夫 特別賞[24][1]
1997年[25][1] 池田鉄平 12勝 浅野洋一郎
1998年[26][1] 該当者なし[27]
1999年[28][1] 北村宏司 37勝 藤沢和雄 JRA賞最多勝利新人騎手も受賞
2000年[29][1] 嘉藤貴行 19勝 田中清隆
2001年[30][1] 蓑島靖典 10勝 後藤由之
2002年[31][1] 五十嵐雄祐 12勝 菅原泰夫
2003年[32][1] 石橋脩 25勝 柴田政人
2004年[33][1] 津村明秀 08勝 鈴木伸尋
2005年[34][1] 大野拓弥 11勝 杉浦宏昭
2006年[3][1] 的場勇人 12勝 的場均
2007年[4][1] 宮崎北斗 08勝 高市圭二
2008年[35][1] 三浦皇成 91勝 河野通文 東京競馬記者クラブ賞、JRA賞最多勝利新人騎手も受賞
2009年[36][1] 丸山元気 08勝 根本康広
2010年[5][1] 平野優[37] 07勝 二ノ宮敬宇
2011年[1] 嶋田純次 18勝 手塚貴久
2012年[38] 該当者なし[39]
2013年[40] 伴啓太 6勝 伊藤伸一 「敢闘賞」扱いでの受賞[41]
2014年[42] 石川裕紀人 12勝 相沢郁 12勝で同率のため、2名同時受賞
木幡初也 鹿戸雄一
2015年[43] 該当者なし[44]
2016年[45] 木幡巧也 45勝 牧光二 JRA賞最多勝利新人騎手も受賞
藤田菜七子 06勝 根本康広 特別賞
2017年[46] 武藤雅 24勝 水野貴広
2018年[47] 該当者なし[48]
2019年[49] 菅原明良 31勝 高木登 新人騎手特別賞も受賞
2020年[50] 秋山稔樹 17勝 蛯名利弘
2021年[51] 永野猛蔵 29勝 伊藤圭三
2022年[52] 西塚洸二 10勝 鹿戸雄一 この年は、最多勝の西塚と、西塚とは1勝差ではあるが騎乗数ではトップだった佐々木の2名同時受賞となった。
佐々木大輔 09勝 菊川正達
2023年[53] 小林勝太 12勝 小野次郎

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak JRAニュース「2011年度『民放競馬記者クラブ賞』は嶋田 純次騎手」”. 日本中央競馬会 (2011年12月22日). 2012年5月17日閲覧。
  2. ^ a b 「サークルだより『関東新人賞は大塚騎手に』」『優駿』、日本中央競馬会、1978年2月、95頁。 
  3. ^ a b 的場勇人騎手、民放競馬記者クラブ賞を受賞”. netkeiba.com (2006年12月26日). 2012年5月17日閲覧。
  4. ^ a b 宮崎北斗騎手に民放競馬記者クラブ賞”. netkeiba.com (2007年12月26日). 2012年5月17日閲覧。
  5. ^ a b 競馬最新ニュース「民放競馬記者クラブ賞は平野騎手が受賞!!」”. UMAJIN. Link Bit Consulting (2010年12月27日). 2012年5月17日閲覧。
  6. ^ a b 「サークルだより『関東新人騎手賞 大江原騎手へ』」『優駿』、日本中央競馬会、1979年2月、90頁。 
  7. ^ 「サークルだより『関東新人賞は国兼騎手』」『優駿』、日本中央競馬会、1980年2月、84頁。 
  8. ^ 「サークルだより『55年度各クラブ賞受賞者』」『優駿』、日本中央競馬会、1981年2月、98頁。 
  9. ^ 「サークルだより『東・西の記者クラブ賞と新人賞決まる』」『優駿』、日本中央競馬会、1982年2月、84頁。 
  10. ^ 「中央競馬ニュースプラザ『各記者クラブ賞と新人賞が決定』」『優駿』、日本中央競馬会、1983年2月、160頁。 
  11. ^ 「中央競馬ニュースプラザ『各記者クラブ賞決定 東京競馬記者クラブ賞は三冠馬ミスターシービー』」『優駿』、日本中央競馬会、1984年2月、184頁。 
  12. ^ 「中央競馬ニュースプラザ『うれしい新人賞 東・天間、西・内山』」『優駿』、日本中央競馬会、1985年2月、168頁。 
  13. ^ 「中央競馬NEWSPLAZA『新人賞は 東・柴田善、西・石橋』」『優駿』、日本中央競馬会、1986年2月、168頁。 
  14. ^ 「ニュース&インフォメーション『新人賞は 東・武藤、西・松永幹夫』」『優駿』、日本中央競馬会、1987年2月、176頁。 
  15. ^ 「ニュース&インフォメーション『新人賞は 東・蛯名正義、西・武豊』」『優駿』、日本中央競馬会、1988年2月、175頁。 
  16. ^ 「ニュース&インフォメーション『新人賞は、東・藤原英幸 西・岡潤一郎』」『優駿』、日本中央競馬会、1989年2月、175頁。 
  17. ^ 「ニュース&インフォメーション『新人賞は、東・小野次郎 西・角田晃一騎手が受賞』」『優駿』、日本中央競馬会、1990年2月、174頁。 
  18. ^ 「ニュース&インフォメーション『東西の競馬記者クラブ賞決定』」『優駿』、日本中央競馬会、1991年3月、158頁。 
  19. ^ 「ニュース&インフォメーション『東西の競馬記者クラブ賞決定』」『優駿』、日本中央競馬会、1992年2月、175頁。 
  20. ^ 「ニュース&インフォメーション『東西の競馬記者クラブ賞が決定』」『優駿』、日本中央競馬会、1993年2月、175頁。 
  21. ^ 「JRA News『東西の競馬記者クラブ賞決定』」『優駿』、日本中央競馬会、1994年2月、174頁。 
  22. ^ 中央競馬を振り返る”. 競馬ニホン (1994年12月). 2012年5月17日閲覧。
  23. ^ 「JRA News『東西の競馬記者クラブ賞が決定』」『優駿』、日本中央競馬会、1996年3月、154頁。 
  24. ^ a b 「JRA News『東西の記者クラブ賞決定!』」『優駿』、日本中央競馬会、1997年3月、163頁。 
  25. ^ 「JRA News『各競馬記者クラブ賞が決定』」『優駿』、日本中央競馬会、1998年3月、161頁。 
  26. ^ 「JRA News『各競馬記者クラブ賞が決定』」『優駿』、日本中央競馬会、1999年3月、161頁。 
  27. ^ 穂苅寿彦が最多勝利騎手であったが、5勝止まりであったため、該当者なし。
  28. ^ 「JRA News『各競馬記者クラブ賞が決定』」『優駿』、日本中央競馬会、2000年3月、149頁。 
  29. ^ アラカルト”. 競馬ニホン (2001年1月8日). 2012年5月17日閲覧。 “関東の新人賞は嘉藤騎手”
  30. ^ アラカルト”. 競馬ニホン (2001年12月23日). 2012年5月17日閲覧。 “関東新人賞に蓑島騎手”
  31. ^ アラカルト”. 競馬ニホン (2003年1月6日). 2012年5月17日閲覧。 “関東の新人賞は五十嵐騎手”
  32. ^ 安藤勝騎手らに競馬記者クラブ賞”. netkeiba.com (2003年12月29日). 2012年5月17日閲覧。
  33. ^ 津村明秀騎手、民放競馬記者クラブ賞に輝く”. netkeiba.com (2004年12月28日). 2012年5月17日閲覧。
  34. ^ 民放競馬記者クラブ賞は大野拓弥騎手”. netkeiba.com (2005年12月27日). 2012年5月17日閲覧。
  35. ^ 三浦皇成騎手に民放競馬記者クラブ賞”. netkeiba.com (2008年12月26日). 2012年5月17日閲覧。
  36. ^ アラカルト”. 競馬ニホン (2010年1月5日). 2012年5月17日閲覧。 “関東新人賞に丸山騎手”
  37. ^ 西村太一も7勝で同率だったが、騎乗停止があったため、騎乗停止がなかった平野を選出。
  38. ^ JRAニュース「2012年度『民放競馬記者クラブ賞』は該当者なし」”. 日本中央競馬会 (2011年12月20日). 2012年12月20日閲覧。
  39. ^ 山崎亮誠が最多勝利騎手であったが、有馬記念開催の1週を残した段階(12月16日段階)で3勝止まりだったため、最終週の開催を待たずして該当者なしと決定した。なお、結局最終週も、関東の新人騎手は全員未勝利のため、最多でも山崎の3勝止まりである(山崎は、その後2014年3月に騎手免許を取り消している)。
  40. ^ 伴 啓太騎手が2013年度「民放競馬記者クラブ賞敢闘賞」を受賞”. 日本中央競馬会 (2013年12月23日). 2013年12月23日閲覧。
  41. ^ この年は、伴が唯一の関東新人騎手であった。6勝の成績のため「今後の更なる飛躍を期待」として「敢闘賞」扱いとなった。
  42. ^ 石川 裕紀人騎手、木幡 初也騎手が2014年度「民放競馬記者クラブ賞」を受賞”. 日本中央競馬会 (2014年12月29日). 2013年12月29日閲覧。
  43. ^ JRAニュース「2015年度「民放競馬記者クラブ賞」は該当者なし」”. 日本中央競馬会 (2015年12月28日). 2015年12月28日閲覧。
  44. ^ この年の関東新人騎手は野中悠太郎のみであり、4勝止まりのため、2013年の伴とは異なり敢闘賞の選からも漏れた。
  45. ^ 2016年度「民放競馬記者クラブ賞」は木幡 巧也騎手、「特別賞」は藤田 菜七子騎手が受賞日本中央競馬会、2016年12月26日閲覧
  46. ^ 2017年度「民放競馬記者クラブ賞」は武藤 雅騎手が受賞日本中央競馬会、2017年12月28日閲覧
  47. ^ 2018年度「民放競馬記者クラブ賞」は該当者なし”. 日本中央競馬会 (2018年12月28日). 2018年12月28日閲覧。
  48. ^ この年の関東新人騎手は山田敬士のみであり、7勝止まりかつ騎乗停止(競争距離誤認)があったため受賞とはならなかった。
  49. ^ 菅原明良騎手が民放競馬記者クラブ賞受賞”. スポーツナビ (2019年12月28日). 2019年12月28日閲覧。
  50. ^ 2020年度「民放競馬記者クラブ賞」は秋山 稔樹騎手が受賞 JRA”. www.jra.go.jp. 2020年12月27日閲覧。
  51. ^ 2021年度「民放競馬記者クラブ賞」は永野 猛蔵騎手が受賞 JRA”. www.jra.go.jp. 2021年12月28日閲覧。
  52. ^ 2022年度「民放競馬記者クラブ賞」は西塚 洸二騎手・佐々木 大輔騎手が受賞日本中央競馬会、2022年12月28日配信・閲覧
  53. ^ 2023年度「民放競馬記者クラブ賞」は小林 勝太騎手が受賞”. www.jra.go.jp. 2023年12月28日閲覧。



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