歯科材料研究室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/10 05:45 UTC 版)
「故長尾優先生に捧ぐ」増原英一氏より、「戦前から国産歯科器材は質的に外国製品に劣り、とくに戦中戦後は品質低下を招来し、国民の口腔保健上憂慮すべき状態になりました。この実情に鑑み歯科の立場からも国産歯科器材の品質向上を目指す総合的研究機関の必要性が痛感されていました。長尾先生は、かねてからのご信念に基づいて本学に歯科材料研究所を創設すべく政府に強く訴えられ、遂に昭和26年にその念願を達せられたのであります。これは当時の本学事務局長菊川武雄氏の陰の尽力も絶大なものであり、ここにあらためて今は亡きお二人のご功績に感謝したいと思います。長尾先生の本研究所における指導理念は、学問の自由を謳いながらも、最近の理工学の学理と技術を歯学へ導入し、歯学の発展に貢献することでありました。そしてつねに臨床との共同研究が推進されることをご期待になっていました。ご自身は常に若々しい大きな理想と夢を持たれ、処世の規範はつねに私心なく公的・大局的判断に立っておられ、また人情に厚い大らかな人柄でありました。」
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