横山白虹とは? わかりやすく解説

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よこやま‐はくこう【横山白虹】

読み方:よこやまはくこう

[1899〜1983俳人東京生まれ本名、健夫。昭和2年(1927)より俳句雑誌天の川編集長務め、同12年には「自鳴鐘(とけい)」を主宰して新興俳句運動推し進めた


横山白虹

横山白虹の俳句

孔雀売ります」と春のこの首里
かなめ萠え夢の反芻またはじまる
きらめきて月の海へとながるゝ缶
たそがれの街に拾ひし蝶の翅
とがりたる肩診てあれば冬日影
まだ冬の桜並木に靴ひからす
よろけやみあの世の螢手にともす
よろけやみ水からくりに現あらず
らんまんとえいてるの花咲ける部屋
わさび田が押し入つて来て暗い眼窩
アディオス!この暁闇の花時計
アドルムを三鬼にわかつ寒夜かな
カイト揚ぐ言葉で人を殺しては
ショール載す動く歩道の荷の上に
トルソーの肌なめらかに雨久花
ニコよ!青い木賊をまだ採るのか
メロンの香に溺れ病閑睡りしか
ラガー等のそのかちうたのみじかけれ
傷兵にヒマラヤ杉の天さむざむ
凍鶴と逢ふはひとりの饗宴にて
原子炉が軛となりし青岬
原爆の地に直立のアマリリス
句を溜めて口重くなる猫じやらし
和布刈る神の五百段ぬれてくらし
国原は蒼々として後鬼泣けり
地蔵会の蝋涙おちて水に浮く
夕暮の莨はあましかけす鳴く
夕桜折らんと白きのど見する
夕立の早足慶良間海峡へ
幻の女とゆく夜の花八ツ手
彼岸会の氷菓正体なくなりぬ
扇風機籠のレモンに風送る
手術野に臍があるなりひつそりと
新雪のきしむはひとのたなごころ
日のあたる壁のむかふの蟻地獄
春あさし人のえにしの絶ちがたく
春の夜のスタヂオに吹く擬音の笛
春夜の街見んと玻璃拭く蝶の形に
春蟬や掌にねつとりとオランダ塀
月が出て月がまんまる恋猫広場
月光をのせて来し蛾のうすみどり
月餅をとどけられゐし良夜かな
木枯の哭くに瞬間湯沸器
木犀の零落そこに犬の食器
杉山のくらきに福音書はあるか
東京やベッドの下に蜘蛛ひからび
枯芝にいのるがごとく球据ゆる
枯草の一すぢ指にまきてはとく
枯草の日に汝が瞼はぢらひぬ
枯蓮はCocteauの指無数に折れ
 

横山白虹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/05 07:34 UTC 版)

横山 白虹(よこやま はっこう、1889年(明治22年)11月8日 - 1983年(昭和58年)11月18日)は、俳人外科医。本名は健夫(たけお)。




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