暗号通貨による担保
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 00:10 UTC 版)
「ステーブルコイン」の記事における「暗号通貨による担保」の解説
暗号通貨で裏付けられたステーブルコインは、他の暗号通貨を担保とする。これは、概念的には法定通貨で裏付けられたステーブルコインと同様である。ただし、2つの設計の大きな違いとして、法定通貨の担保は通常ブロックチェーン外で発生するが、このタイプのステーブルコインを裏付けるために使用される暗号通貨は、より分散化された方法でスマートコントラクトを使用してブロックチェーン上で実行されることである。 暗号通貨によって裏打ちされたステーブルコインの特徴は以下の通り。 その価値は、別の暗号通貨または暗号通貨ポートフォリオによって担保され、 価格の固定はスマートコントラクトを介してチェーン上で実行され、 供給は、スマートコントラクトを使用してブロックチェーンチェーン上で制御され、 価格の安定性は、担保だけでなく、補足的な手段やインセンティブの導入によって達成される。 このタイプのステーブルコインの技術的な実装は、法定通貨を担保とする実装よりも複雑で多様なものとなる。特に、スマートコントラクトの実装コードの不具合によるソフトウェアの脆弱性を原因とするリスクが高くなる。このタイプのステーブルコインの潜在的な問題としては、担保の価値の変化と補足的な手段への依存である。価格が実際にどのように保証されているかを理解するのが難しい場合があるため、その複雑さが普及の妨げとなる可能性がある。ボラティリティが高い暗号通貨市場の性質上、安定性を確保するために非常に高額な担保も維持する必要もある。 このタイプのステーブルコインの現行プロジェクトの例としてはHavven、DAIなどがある。BitGoによるビットコインをラップした(WBTC)ものもある。
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