日本におけるT-J境界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 18:01 UTC 版)
「T-J境界」の記事における「日本におけるT-J境界」の解説
愛知県犬山地域には三畳系 - ジュラ系チャートが分布する。このチャートから得られたオスミウム(Os)同位体比(187Os/188OS) はレーティアン末に0.2という最低値を記録した後、T-J境界で0.4まで増大してヘッタンギアンでは0.4 - 0.5で安定する。これはT-J境界とほぼ同時期に大陸風化速度が劇的に上昇したことを意味している。また、同様のオスミウム同位体比変動は同じくT-J境界が分布する愛媛県秩父累帯の層状チャートでも確認できる。これ以外にT-J境界は栃木県足尾帯葛生地域が知られるほか、T-J境界を含む可能性のある地層が秩父累帯で報告されている。 熊本県五木村北部の黒瀬川帯からはそれまで上部三畳系と考えられていた砕屑岩からジュラ系の放散虫化石が得られ、不整合を示すT-J境界が存在することが判明した。
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