日本での故障者リスト制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 01:59 UTC 版)
「故障者リスト」の記事における「日本での故障者リスト制度」の解説
日本のプロ野球においても1992年から1996年まで、故障者リストの制度が設けられていた。 当時はプロ野球各チームの支配下選手登録(70人)を1軍40人・2軍30人に固定し、シーズン開幕時にまずそれを振り分け、シーズン途中に最大5人までの1・2軍の入れ替えを行った他、9月からは1・2軍の枠を外して支配下登録選手であれば誰でもベンチ入り(1試合最大25人)登録(これを「出場選手登録」という)できるようになっていたが、全治までに2ヶ月以上かかってしまう場合は故障者リスト登録され、自動的に1軍選手登録から外して(2軍降格)治療に専念させ、代ってその分から2軍の選手を1軍登録に昇格させることができた。 1997年に1軍40人・2軍30人の振り分けが撤廃されて以降は、支配下登録選手の中から最大28人を出場選手登録し、試合ごとにそのうち最大25人をベンチ入りさせることが出来るシステムとなっており、選手の入れ替えに関しても、抹消後10日間再登録出来ない点を除けば比較的自由度が高いため、故障者リストに該当するような制度は存在しない。その一方、治療に時間を要する故障者を一旦形式的に自由契約とした後「育成選手」として再契約して治療に専念させる形で運用する動きがある。 2007年より故障により出場選手登録を抹消された選手を救済する「故障者選手特例措置」が設けられた。 プロバスケットボールのB.LEAGUEにおいては、「インジュアリーリスト」の名称で設けられ、当リストには2名まで登録される。当リストへ登録された選手は所属との契約は保持されるが、登録から30日間再登録することができず、不可期日以降にクラブの抹消申請を受理されて再登録されることになる。 かつてリンク栃木ブレックスでは独自に「インアクティブ選手」という制度を設けていた。適用されると、登録上は二軍(TGI D-RISE)となるが、練習は一軍に帯同することになっていた。
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